吉永小百合、希林さんゆかりの地で朗読 涙こらえ「まだそのへんで見ているかも」
2018年09月22日 06:45
芸能
![吉永小百合、希林さんゆかりの地で朗読 涙こらえ「まだそのへんで見ているかも」](/entertainment/news/2018/09/22/jpeg/20180921s00041000597000p_view.jpg)
1997年に上田市古安曽に開館した無言館は、太平洋戦争に出征し、志半ばにして戦場で散った画学生たちの絵やイーゼル(画架)などの愛用品約700点を収蔵し慰霊展示。終戦から73年が経過し、遺族らの高齢化もあって、年間10万人を超えていた入場者数が3万8000人まで減少。財政的には苦しい運営が続いており、そんな実情を知った吉永が村治らに呼び掛けて実現したコンサートだ。
同館では画学生の絵を前に新成人が誓いを新たにする「成人式」を毎年開催。16年は4月29日に行われ、ゲストとして出席したのが希林さん。前年にぶらりと訪れた希林さんに窪島誠一郎館長(76)が依頼して実現したもので、30人ほどの新成人一人一人に便せん3枚ずつの直筆の手紙を手渡したという。
NHKドラマ「夢千代日記」シリーズなどで共演し、公私にわたって親交があった吉永は「(希林さんが)訪れていたことは私も亡くなってから知りました。(コンサートのタイミングと重なったのも)偶然です。つらいですね。お体もそんなに良くないのに凄い人だなと思います。ずっとずっと無言館を希林さんのためにも続けましょう!」と観客に呼び掛けた。