元編集長・中瀬ゆかり氏「新潮45」休刊に言及「LGBTの話をアンタッチャブルにしてほしくない」
2018年09月27日 13:22
芸能
同誌の編集長を経験した立場から中瀬氏は「実はLGBTという名称がつく前から新潮45はいち早く性的マイノリティーの方々の記事や意見を載せていました。LGBTを差別した雑誌としてレッテルを貼られたまま休刊となることは忸怩たるものがあります」と言う。
また、「新潮社の立場としては言論の自由、表現の自由、編集権の独立など、とても大事にしているものです。だけれども何を言ってもいいとか、誰を傷つけてもいいというものではない。いろんな議論が百出することはいいことで、言論には言論で返していくべきで、LGBTの話はアンタッチャブルにしてほしくない。これを機会にみんなで考えようというきっかけになってくれれば…『休刊』の意味もあると思います」と締めくくった。
▼新潮45休刊問題 自民党の杉田水脈衆院議員がLGBTの人々を「子供を作らない、つまり『生産性』がない」などとした論文を「新潮45」8月号に寄稿。批判を受けたが、同誌は同議員を擁護する特集「そんなにおかしいか『杉田水脈』論文」を10月号に掲載し、さらなる批判を浴びた。同社社内からも否定的な声が発せられ、今月21日には佐藤隆信社長名で「ある部分に関しては、あまりに常識を逸脱した偏見と認識不足に満ちた表現が見受けられました」との見解を発表。その後、25日に休刊を決めたと発表した。