樹木希林さん葬儀 橋爪功が是枝監督のメッセージを代読「二度母を失った」
2018年09月30日 10:56
芸能
弔辞には文学座研究所で同期の俳優の橋爪功(77)が立った。橋爪は樹木さんと多くの作品でタッグを組んだ是枝裕和監督(56)のメッセージを代読。「告別式の場で直接言えない非礼をお許しください。私が涙声で語ることは望んでいないかもしれない」と呼びかけ、「ずいぶん前に実の母は他界しておりますが、、二度母を失ったような、今はそんな悲しみの沼の中にいて、なかなかそこから抜け出せそうにありません」と命日が同じ9月15日の実母と樹木さんの姿を重ねた。最後は「希林さん、私と出会ってくれてありがとうございました。さようなら」と呼びかけた。
また、オノ・ヨーコ(85)からのメッセージは映画「万引き家族」で共演した女優の安藤サクラ(32)が代読した。
樹木さんの戒名は希鏡啓心大姉(ききょうけいしんだいし)。長女で女優の内田也哉子(42)、夫・本木雅弘(52)夫妻からの希望で、希と言う意味を持つ希林さんの芸名から一文字入れ、希林さんが生前よく話していたという、「役者は人を写す鏡だ」という言葉から鏡を入った。祭壇は、菊、胡蝶蘭、かすみ草などを織り交ぜ、約1200本の花をあしらい、波の形に派手になりすぎずに、シンプルなものとなった。
会場となった光林寺は内田家の墓があり、生前から樹木さんも大好きだったそうで、春ごろに余命宣告を受けてから、本木夫婦とともに樹木さんが下見にも来ていたという。本木によると、樹木さんは葬儀について「短く、ちゃちゃっと終わらせてね」と笑顔で話していたという。