吉本興業 渋谷に“eスポ聖地”11月オープン、魅力発信&プロと対戦も
2018年10月09日 06:32
芸能
eスポーツはステージ1で開催。競技大会や、プロ選手と対戦などができる交流イベント、ゲーム会社のPRイベントなどを計画している。番組収録やライブ配信の会場としても使うほか、選手育成の場として“虎の穴”の役割も担う。
同社の担当者は「日本では、まだeスポーツの魅力が理解されていない。サブカルチャーの印象が強い秋葉原や池袋でなく、多様な文化の発信地である渋谷に拠点を構え、幅広い人に魅力を伝えたい」としている。
「次長課長」の井上聡(42)ら吉本所属のゲーム好き芸人が、イベントや大会のMCを務める可能性もある。お笑いパワーも活用し、eスポーツの浸透を図る。担当者は「笑いとは質の違うエンターテインメント。学ぶことは多い」とも期待している。
同社は今年3月から、本格的にeスポーツに参画。お笑いコンビ「裏切りマンキーコング」の西澤祐太朗、お笑い芸人小池龍馬、元芸人で総合格闘技「DEEP」フェザー級王者ジョビンら3人とプロ選手契約を結んだ。
「∞ドーム」設立に、ジョビンは「ホームグラウンドができてうれしい。ここで一人でも多くの人に、eスポーツの魅力を伝えるのが使命。格闘技に続き、格闘ゲームの王者を目指す」と気合十分。
同社は、今年中にさらに10人とプロ契約するなど事業を拡大する方向だ。「∞ドーム」で大規模な大会を2〜3年後に開くことを目標としており「さまざまなイベントを通じて開催のノウハウを蓄積し、∞ドームで大規模な盛り上がる大会を開催したい」(同社関係者)としている。
▽eスポーツ エレクトロニック・スポーツ(Electronic Sports)の略。コンピューターゲームで対戦し勝敗を争う競技。欧米を中心に1990年代後半から賞金の懸かるイベントが開催されるようになり、プロも出現。近年スポーツとして認識され始めた。インドネシアで開催された9月のアジア大会では公開競技として採用。日本代表として出場した杉村直紀(21)と相原翼(18)が「ウイニングイレブン」部門で優勝した。
【芸能界とeスポーツ】
▽女性芸能人eスポーツクイーン決定戦「EQリーグ」 19年1月に開幕。ホリプロ、オスカープロモーション、松竹芸能など8チームが参戦。今年4月からプレシーズンマッチが行われ「太鼓の達人」などで戦った。
▽芸能人対抗eスポーツイベント ゴールデンボンバーの歌広場淳や矢口真里ら4チームが出場。1月と8月に開催され、ともに歌広場が優勝。
▽プロゲーマー育成 関根勤や稲村亜美らが中心メンバーの浅井企画ゲーム部を設立。プロゲーマーの育成や大会、イベントなどの運営も行う予定。