松下奈緒 8年ぶり朝ドラで「真逆」な役 昭和の空気大切に「女性らしさ、ほがらかさを」
2018年10月10日 08:15
芸能
「ゲゲゲの女房」で演じたのが、漫画家の夫を支え極貧の生活を乗り越えていくヒロイン。「どこかで聞いたことがある役だな、今回は漫画家じゃないんだと思いました」といたずらっぽく笑う。
これまでに何度も演じてきた“糟糠(そうこう)の妻”。ただ、克子は言いにくいことでもハッキリと言うサバサバとした性格。「そんなこと言うたって、お母さん!」と母親の鈴(松坂慶子)に言い返す場面もある。「お母さんの味方をするのが、今まで私が演じてきた奥さん。そういう意味では真逆を行きますね」
関西弁で演技するのも初めて。兵庫県川西市出身だが上京後は使う機会が少なくなっていたため、感覚を取り戻すまで苦労した。「英語みたいに頭の中で変換しないと出てこなかった。考えながら話してしまっていたので、今は普段から関西弁で話すようにしています」
しっかり者を演じる上で心掛けているのは「強くなり過ぎないこと」。関西弁にも気を付けている。「きつくならないように。誰かを思う気持ちを大切にすると、きつい関西弁で責めるのは違うかなと思って」。大切にしたいのは、人と人のつながりが濃かった昭和という時代の空気。「女性らしさ、ほがらかさを残したい。克子さんは気が強いのではなく、しっかりと自分を持っている女性。自分の意見を持っている部分と、優しさや母性を感じさせる部分のメリハリを出したい」。8年ぶりに帰ってきた朝ドラで、また新たな一面を見せてくれそうだ。
◆松下 奈緒(まつした・なお)1985年(昭60)2月8日生まれ、兵庫県出身の33歳。04年、日本テレビのドラマ「仔犬のワルツ」で女優デビュー。主な主演映画は「砂時計」「未来予想図〜ア・イ・シ・テ・ルのサイン〜」。07年の映画「ピアノの森」の主題歌「Moonshine〜月あかり」で歌手デビュー。音楽家としても活躍している。