大規模な耐震工事を終え来月1日、約3年ぶりに開場する京都・南座の再開を記念したお練りが27日、京都市東山区の四条通で行われた。中村時蔵(63)を筆頭に市川海老蔵(40)、片岡愛之助(46)、松本幸四郎(45)ら歌舞伎俳優総勢69人が参加。南座から八坂神社までの約400メートルにわたる四条通を、時間限定で歩行者天国にし総勢450人が警備に当たる中、沿道には約1万5000人が駆けつける大規模なお練りとなった。
歩道に加え車道部分を1車線“観客席”に開放するも、規制線を張って押し合いの警備が続くと不穏な空気に。しかし、沿道中盤では「役者さんが通り過ぎても、走らないようにね」「帰りは北の道を通り抜けた方が安全です」などと諭すように話して観客の笑いを取る東京・渋谷のDJポリスならぬ“祇園ポリス”も出現した。
南座は11月1日、松本白鸚(76)、幸四郎、市川染五郎(13)の高麗屋三代の襲名披露「吉例顔見世興行」(25日まで)で正式に再開する。