安藤美姫 新世代女王に指名したのは…背景に大幅なルール改正
2018年10月30日 19:27
芸能
現在の女子ゴルフ界は、畑岡奈紗(19)ら1998年、99年生まれの選手たちの活躍が目覚ましく“黄金世代”と呼ばれる。この世代を牽引する畑岡について古閑は「見ての通り小柄なんですけど、パワーもあるし飛距離も出る。攻めるゴルフができるので海外向き」と評価。だが、古閑は番組が提示していた“黄金世代”のフレーズに「よくわかんない」と反応した。
古閑は「私たちが見てきた“黄金”は“AON”なんです」。青木功(76)、尾崎将司(71)、中嶋常幸(64)の3人のレジェンドプロを引き合いに出し「この子たちに“黄金”というフレーズを使うのは違う」とピシャリ。さらに古閑自身の現役時代についても「私もいたし、宮里藍ちゃん、横峯さくらもいて。でも絶対的な存在の不動裕理さんがいて。皆、複数回優勝してた」と、当時のし烈な戦いを振り返った。
古閑は現在の彼女たちを持ち上げるマスコミの風潮に意見。「良い選手はいっぱいいるから“将来を担う”とか、そういう意味にしてほしい」と注文。「発掘世代」と新フレーズを提案した。
続いて安藤が日本女子フィギュアの新世代女王を指名。フィギュアスケートGP(グランプリシリーズ)第1戦・スケートアメリカでは宮原知子(20)が大会2連覇、さらに坂本花織(18)が2位と日本勢ワンツーフィニッシュを決めた。アメリカに拠点を移し飛躍を期待された本田真凜(17)は8位に終わった。「フィギュアスケートの新世代女王は誰か?」というテーマで、安藤が指名したのは宮原。理由は、今シーズンから行われた大幅なルール改正にあると指摘する。
「スピンの出来栄え点が以前は“+3〜−3”だったのが“+5〜−5”と幅が広がった」と安藤。このルール改正は、ミスのない安定した演技から「ミス・パーフェクト」と評された宮原に有利に働くそうだ。「スケーティングの途中で止まって見えるところがない。ジャンプの後でもスムーズに流れている」と分析。さらに「ジャンプでの加点がついてくればさらに強みが増す」とコメントした。
一方、坂本はジャンプの後のスケーティングが雑になることが課題だという。「逆にそこが改善されてくると、坂本選手の方が有利になる」。一般的にジャンプよりもスケーティングの方が改善しやすいと言い、伸びしろという面で坂本選手に期待を寄せた。本田については「アメリカに拠点を変えて、癖のないジャンプを作り直している最中だと思う」とコメント。安藤によれば、本田のジャンプの癖は、ジャンプに入る前の予備動作の大きさで「手足を大きく振る動作が時折見える。滑らかにジャンプを飛べるようになれば、体力面、成功率が変わってくる」と分析した。