島倉千代子さん 紅白歌唱シーンが初DVD化、生誕80年記念 貴重映像“いろいろ”
2018年10月31日 06:45
芸能
見応えも、聴き応えも十分の一作だ。島倉さんが紅白に初出場した57年をはじめ、映像が残存していない57〜62年、64年の7回分はラジオ音源を収録。60年に「他国の雨」を歌った音声は、それまで3年連続で大トリだった美空ひばりさんに代わって、初めて紅組トリを務めたものだ。
映像は22回分が収録された。坂東玉三郎(68)と一緒に日本舞踊を踊った72年、連続出場30回を達成し卒業ステージとなった86年、ヒット曲「人生いろいろ」でカムバックした88年など、貴重なシーンが満載だ。
島倉さんが紅白に出場したのは35回。映像にはほかの出演者や審査員らも映っているため、制作に関わったNHKエンタープライズが構想から1年半かけ、本人や関係者、遺族らに許可を取り、権利問題をクリアできた計29回分を収録した。
DVD3枚で計102曲、計4時間45分に及ぶ大作。販売元の日本コロムビアは「島倉さん個人が所有されていた遺品のVHSビデオテープから起こされた映像も収録されます。現存する映像、音声を可能な限りパッケージにしました」。紅白を2カ月後に控え、話題の一作となりそうだ。