LiLiCo ブレーク前の壮絶生活「車の中で住んで」スナック回り「歌手です。歌わせてください」
2018年11月05日 11:36
芸能
おごりの根底にあるのは「多くの人と食を楽しむ」こと。その思いに至った経緯には、日本での厳しい歌手生活があったという。スウェーデンで生まれたLiLiCoは、祖母の住む日本のアイドルを見て芸能界にあこがれ、演歌歌手になるべく18歳の時に単身で来日。当時はお金がないため日本語学校にも通えず、日本語は「全部テレビから覚えた」と振り返った。
演歌歌手の付き人としてキャリアをスタートさせ、数年の下積みを経て独立。夢に一歩近づいたかのように見えたが現実は厳しかった。「仕事もないので車の中に住んでいましたから、5年間。家もなくて、マネージャーと2人で」。全国のスナックを訪ね歩いて「歌手です。歌わせてください」とお願いする日々。「給料はないので、チップ。何も食べない日もあった」という。
それでも、ある雑誌のインタビューが転機に。お気に入りの映画を3本挙げるように求められ「何かにつながるかもしれない思って」全く違うタイプの映画を紹介。それが「王様のブランチ」(TBS系)の放送作家の目に留まったことで、2001年10月から同番組の映画コーナーを担当することになり、現在の活躍へとつなげた。
スウェーデン時代、病弱な弟を看病しながら「現実逃避」として映画館に足を運び続けたことから映画好きになったとも。楽しく食事をし、おごることを惜しまない裏には“みんながいたから今の自分がある”との感謝の思いがあったとした。