片岡仁左衛門 孫・千之助へ試練の大役「30キロしか持てない者に60キロを…」
2018年11月11日 20:29
芸能
![片岡仁左衛門 孫・千之助へ試練の大役「30キロしか持てない者に60キロを…」](/entertainment/news/2018/11/11/jpeg/20181111s00041000481000p_view.jpg)
千之助演じる小金吾は「小金吾討死」で壮絶な立ち回りシーンがあり、難しい役。仁左衛門は「30キロしか持てない者に60キロを挑戦させて。今回がダメだとしても、次の30キロは楽になる」と孫へあえて厳しい大役という試練を与える。現在、稽古の真っ最中。孝太郎は「親バカですが、思ってたよりマシ。稽古でどう身につけて、南座へ帰ってくるか期待してます」と語った。
「子供の頃から楽屋で遊び、舞台で演じる祖父、父を見て、私の好きなウルトラマンのようにヒーローみたいに感じていた。それで憧れました」と歌舞伎役者の道を進み始めた千之助。「お客様から、役者から必要とされる役者になれ」と祖父から父へ、そして父から孫へと歌舞伎役者としての心得が伝えられた。仁左衛門の名跡を継ぎたいかとの質問には「名前を頂ければ光栄。いろいろな役者さんの方々に必要とされる役者になれれば」。18歳の若武者が前を見据えた。
南座で開かれる「吉例顔見世興行」12月公演は12月1日が初日で26日が千穐楽。昼の部は「菅原伝授手習鑑」「鳥辺山心中」「ぢいさんばあさん」「恋飛脚大和往来」、夜の部では「義経千本桜」の他に「面かぶり」「弁天娘女男白波」「三社祭」が演じられる。