ゆるキャラ日本一は埼玉県志木市の「カパル」暫定4位から逆転V!今回でGP勇退 有終の美飾る
2018年11月18日 16:15
芸能
同行した女性スタッフは「本当にありがとうございます。8月1日に最後の挑戦としてエントリーして、3カ月間、呼び掛けてきました。カパルがわがままで、つらいこともありましたが、その分、てっぺんを獲れて、うれしいです。皆さんの力があったおかげだと思います」と感涙。カパルは右拳を突き上げ、喜びを表現した。
カパルはカッパがモチーフ。2012年から出場している“ベテランゆるキャラ”だが、今回での勇退を決めている。母体の同公社は職員6人、アルバイト数人で、カパルも「組織票を持たない弱小団体がどこまでいけるか」と燃えていた。
00年、志木市民会館職員の落書きから誕生。公式キャラに採用され、広報誌に登場したものの、次の号で広報誌が廃刊の憂き目に。約10年間忘れ去られていたが、折からのゆるキャラブームに乗り、11年に“復活”。微妙なビジュアルの上、公式ツイッターもスパムメールと誤解され、2度の凍結措置を受けるなど不遇な目に遭い続けている。ただ、ツイッター上での「変態は褒め言葉」というゆるキャラらしからぬつぶやきもあり、知る人ぞ知る人気キャラとなった。
8回目となる今年はご当地キャラクター507体、企業のキャラクター402体がエントリー。8月1日から11月9日までインターネット投票が実施され、同17〜18日に来場者による決選投票(倍率3倍)が行われた。
スポニチ本紙6日付の報道で「組織票」が発覚。今月1日時点の暫定1位「こにゅうどうくん」の三重県四日市市、同2位「ジャー坊」の福岡県大牟田市、同3位「一生犬鳴!イヌナキン!」の大阪府泉佐野市、3市ともフリーメールアドレスなどで大量に得たIDを職員らに配布するなどの手法で票を投じていた。この問題は、NHK「クローズアップ現代+」でも取り上げられるなど、大きな関心を集め「やり過ぎだ」「ゆるキャラに罪はない」などの意見が出た。
過去の日本一は11年=熊本県「くまモン」、12年=愛媛県「バリィさん」、13年=栃木県「さのまる」、14年=群馬県「ぐんまちゃん」、15年=静岡県浜松市「出世大名家康くん」、16年=高知県須崎市「しんじょう君」、17年=千葉県成田市「うなりくん」。