土田晃之「横綱が全部強い必要ある?」 大相撲について持論「人間らしい横綱いてもいい」
2018年11月19日 21:34
芸能
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そもそも「相撲がよくわからない。難しい」という土田。相撲は神事かスポーツか、とよく論議されるが、土田は「(力士は)スポーツ選手(アスリート)で捉えたい」という考え。「八百長なんかない、ガチで戦っているというなら『アスリートじゃん』と思っていた」そうだ。そんな中“横綱として十分な成績を収めないと引退”といった流れには疑問を感じるようになったという。
横綱というのは、いわば“神の依り代”というべき存在。しめ縄を意識した綱を付けることが許されることからも、そのことが見て取れる。神に近い存在であるがゆえ、品格はもちろん、他を圧倒する強さを常に求められる。当然、横綱の地位に見合う結果が出せなければ「引退」の道しか方法はない、というのが実情だ。
ただ、横綱昇進の推薦など、横綱に関する案件について日本相撲協会の諮問に答申し、進言するのは「横綱審議委員会」。引退勧告を出すのも横審である。土田はそんな横審に対し「横綱審議委員会って何なの?神の上にいるの?もう意味分かんなくない?」と、神をも越えた横審の存在に納得がいかない様子だった。
さらに土田は「『伝統(神事)の部分と、アスリートの部分とがうまくいってない』と思って」と想いを吐露。「(力士は)みんな凄い稽古して体作って。一生懸命やってきたことだから、上(横綱)にいっても、ダメだったら(大関以下に)戻って上がるとかで」と、現役を続ける意思があるなら“横綱の降格もアリ”という持論を展開した。
さらには「横綱が全部強い必要ある?」といった独自の考えも披露。「色んなタイプの人間がいるんだから、『いやぁ、いざって時には負けるんだけどさ。でも憎めないよね。応援したくなっちゃうよね』っていう人間らしい横綱がいてもいいわけだから」といった、枠にとらわれない横綱もアリとしていた。
しかしながら、伝統を重んじる相撲の世界では、土田の意見が通ることはまず考えられない。最後は自嘲気味に「お相撲さんの話は、俺はよくわからないですよ」と煮え切らない言葉で締めくくった。