津川さん、雪路さん“千秋楽”合同葬に1100人が参列 盛大な拍手で見送り
2018年11月22日 05:30
芸能
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式は津川さんと早大高等学院で同級生だったフリーアナウンサーの露木茂さん(77)の司会で進行。俳優奥田瑛二(68)、歌手五木ひろし(70)、そして黒柳の3人が弔辞をささげた。
津川さんと数多くのテレビドラマで共演した黒柳が最後に遺影に向かった。「雅彦ちゃんはどこに行くにも真由子ちゃんを連れて歩きました。そのくらい可愛がっていました。17〜18歳になった頃、ボーイフレンドができると全て雅彦ちゃんが壊していました」と暴露。その上で「お父さまとお母さまを同じ年に亡くした真由子ちゃんの悲しみには慰めの言葉もないくらい」と愛娘を思いやった。
74年8月、生後5カ月の時に誘拐され、翌日に無事に保護されるという事件に遭遇して以来、両親に溺愛されて育てられた経緯がある。喪主としてあいさつに立った真由子は「今の方がつらい」と消えない喪失感を明かしたが、横には7月に結婚した夫で俳優の友山裕之助(45)がしっかりと寄り添っていた。
「母の百カ日に父が亡くなりましたが、後を追いたくなるほどそんなに仲が良かったかな?」と会場を和ませながら「理想的な父と母ではなかったかもしれません。父は家庭よりも自分の大好きな先輩や後輩とやりたいことをやっていた。母は何もできないお嬢さま一本で、自動販売機に“朝丘です”と言うんです。“ママ、小銭入れないと買えないよ”って私が言っても“大丈夫だよ”と…。三越の屋上で、私が5歳か6歳の頃の話です」と笑わせた。
2011年の東日本大震災の時には、電話で津川さんから「日本人として生まれた限り、堂々と胸を張って日本と死ね」と言われたとも話し、「度肝を抜かれる父と母でしたが、世界一のお父さんお母さんでした。2人の娘で良かったと思います」と声を震わせた。
「皆さんの記憶の中でいつまでも父と母を長生きさせてください」と話し、最後に「父と母の人生の舞台の千秋楽です。大向こうと拍手で送ってください」と願った真由子。「お父さん、お母さん、千秋楽、お疲れさまでした」と叫ぶと、「津川!」「朝丘!」の声が飛び、斎場は大きな拍手に包まれた。