ベルサイユ 平成終わりに「昭和歌謡」で自虐ネタ
2018年11月27日 11:30
芸能
平成も終わろうかという時代に、昭和歌謡ネタで勝負するのは、オンリーワンの芸人になるため。「お客さんが口ずさんでくれたり、とにかく印象に残るかなと思って始めました」。森進一の「港町ブルース」や桂銀淑の「夢おんな」などが“持ち歌”。「本人より歌ってるんじゃないか。いつか自分のCDも出したい」と笑う。
14年にトリオでデビューし、16年からピンで活動。「最初はプロフィル用の写真も作らせてもらえないくらい戦力外だった」。浮上のきっかけは16年10月のNHK「30秒芸人」。持ち時間は30秒で、子供のいるホステスなどのネタで優勝した。
それだけに、賞レースへの意気込みは強い。テレビのバラエティーなどには目を向けず、「優勝すれば注目もされやすいですし、今はとにかくネタに力を入れています」。最大の目標である来年の「R―1ぐらんぷり」に向けて、劇場公演などでネタを磨いている。
今年は関西で「新人お笑い尼崎大賞」、「関西演芸しゃべくり話芸大賞」の決勝に進出。徐々に注目度が増しており「2019年が勝負の年。何か一つ、実らせたい」と力強く語った。トロフィーを掲げ、喜びの昭和歌謡を響き渡らせる日を思い描いている。
◆ベルサイユ(本名森田えり=もりた えり)1986年(昭61)7月11日生まれ、奈良県出身の32歳。松竹芸能所属。2014年にお笑いトリオ「愛してマリー」としてデビュー。16年に解散し、ピンでの活動を開始。18年は女芸人No・1決定戦「THE W」、「歌ネタ王決定戦」などで準決勝進出。1メートル51、血液型B。