「大恋愛」戸田恵梨香 第1話から大切にした笑顔 重い話も前向き「正解だった。私の中で“よしっ!”」
2018年12月06日 10:00
芸能
笑顔は物語の救いになっている部分。「私の役では、アルツハイマーがまず一番にある。とにかくそこを忠実にやりたいという思いが強い」と、病気のことをしっかり伝えようという気持ちでやってきた。ただ、病気の面ばかりが話の中心にあると、重い恋愛ドラマになってしまう。
「だから、楽しくて幸せなシーンをポップにすることをずっと心がけていました。その二面性が、一般の方に支持されているんだと思います。完成した映像を見て、私自身も救われる。苦しい部分があるから、余計に笑顔や楽しいシーンが引き立つんですよね」
素で笑っていることもある。アハハと気持ち良く笑う尚の笑い方は、普段通りの戸田なのだ。「“笑い芝居”だけは芝居できないんです。意図して笑ってるけど、笑い方だけはつくれなくて。そこが下手クソで」。笑わせることはムロの十八番。アドリブで笑わせられる場面も多々ある。
そのムロとのカップルが大きな評判に。「かなりうれしいです。私たちだから、イチャイチャしてるシーンもサバサバして見える。おかしくて、ほほ笑ましいシーンにできてる。私とムロさんじゃなかったら、こんなふうにはなってなかっただろうと思うんです」
残り2話。アルツハイマーの症状も進行していく。「展開としては重いシーンが多くなってしまうんですけど、彼らなりに幸せを見つけて前を向いているのは確か。登場人物がどういう人生を選択していくのか、どういう形であれ幸せってものはあるんだなと感じ取ってもらえたらうれしい」と力を込めた。=終わり=