平成ラスト紅白にサブちゃん特別出演 次男他界の悲しみ乗り越え「不動の顔」が聴かせる歌の力
2018年12月09日 11:15
芸能
ワイドショーデスク(以下ワイドデスク) 1963年の初出場から50回出場し、大トリ11回は美空ひばりさんに並ぶ歴代1位。年配の世代にとっては今でも不動の「紅白の顔」だ。
リポーター 13年に「身を引く」と宣言した会見は大勢の報道陣が駆けつけていたね。
ワイドデスク 14年以降も、NHK側は毎年、熱心な出演依頼をしていたが、北島はかたくなに断っていたと聞く。なぜ今年、受けたのかな。
本紙デスク 実は“復帰説”は今年の早い時期から流れていた。大きなきっかけの一つは、北島の次男で作曲家の大野誠さんが2月に他界したことのようだ。
週刊誌記者 弟子の北山たけし(44)と大江裕(29)がユニット「北島兄弟」として遺作の「ブラザー」を歌っていたね。
本紙デスク 愛息に先立たれた北島の悲しみは深かった。それ以来、ある古参スタッフが「紅白の同じ舞台で“ブラザー”を歌う弟子を見れば、きっと元気になってくれる」と音楽関係者に熱い思いを話していたと聞く。
リポーター 紅白にはその3人が出演しますからね。周囲の温かい人情が北島の気持ちを復帰へと傾けさせたのでしょうか。
本紙デスク 元々“けんか別れ”したわけではなく、本人も紅白に恩義を感じている。周囲の盛り上げムードや弟子の成長、また平成最後の紅白というさまざまな要素が重なって、恩返しという意味も込め腰を上げる決断に至ったのだろう。
週刊誌記者 次世代へ歌心を継承していくという雰囲気も、平成最後の紅白という舞台にマッチしそうだね。
ワイドデスク 北島のコメントには被災地への思いも感じた。
リポーター 今年は北島の故郷・北海道で9月に起きた最大震度7を観測した地震をはじめ、自然災害が相次ぎましたからね。
本紙デスク 歌の力を強く信じる北島は、長丁場の座長公演を15年に卒業したあと、各地に足を運び人々と交流している。日本人の半分が見る紅白で歌えば、より元気づけられる人が増えるという思いもあったようだね。
週刊誌記者 個人的には、復興五輪も掲げている2020年の東京五輪まで、特別枠の特別版みたいな「サブちゃん枠」を作って3年連続で登場することも期待したいな。