CMソングの女王、天地総子さん死去「パンシロン」「出前一丁」…
2019年01月13日 05:30
芸能
1970〜80年代に「ライオネス コーヒーキャンディー」や「アート引越センター」「出前一丁」などのCMソングを歌い“七色の歌声”と言われた。「テレビから流れる曲を聴いて誰の声かと思ったら自分だった」と話すほど多くのCMを担当した。
晩年は副会長を務めたボランティア団体「あゆみの箱」の活動や、骨髄バンクについての講演などを行っていた。昨年11月にはボランティアでペルーに行き歌声を披露。14日放送のNHK「ファミリーヒストリー」にVTR出演しており、これが最後の姿となる。
私生活では74年に3歳年下の岩澤氏と結婚し、1女をもうけたが81年に離婚。3年後に再婚し「親権を失った愛娘と会うために元夫の家に通ううち自然とヨリを戻すことになった」と話していた。
国立音楽大付属高を卒業後、NHKの俳優養成所に入り、60年に同局のパントマイム劇「不思議なパック」の声優でデビュー。CMソング以外にもテレビアニメ「オバケのQ太郎」や、NHKのバラエティー番組「連想ゲーム」など幅広いジャンルで活躍した。
◆天地 総子(あまち・ふさこ)1941年(昭16)1月3日生まれ、東京都出身。父はピアニストの天池真佐雄さん。65年に「マーチング・マーチ」で日本レコード大賞童謡賞を受賞。女優としては78年のNHK連続テレビ小説「おていちゃん」、映画「トラック野郎・突撃一番星」などに出演した。