市原悦子さん告別式、500人参列 電撃・南部“名付け親”だった「先生」偲ぶ
2019年01月18日 14:48
芸能
同じ事務所には2年ほどしかいなかったが「今になってやっぱりあの人を訪ねてよかったなって思いますね」としみじみ。市原さんから演技の仕事の誘いもあったというが「とても側にやれるような状況ではなかったので、僕は役者の世界は諦めて、今の世界の方に走りました」と回顧した。
最後に会ったのは篠山紀信氏の写真集「人間関係」の撮影。「市原さんと電撃ネットワークが一緒に写真を撮ってもらったのが最後だった。それから20年ぐらいお会いしてなくて、お互い年を取ったのがピンとこなかった。ずっと申し訳ないなと思っていた。しばらくお会いしてなかったので」と悔んだ。
祭壇には「ありがとうございました」と感謝を伝えた。電撃ネットワークのパフォーマンスを市原さんが見ることはなかったというが、「認めてくれないと思います。ただ、気性の激しい役が天才的なので、どっか合うところがあるんじゃないかと」と笑顔を見せた。
式では、はじめに市原さんの代表作がまとめられた映像が約10分間流れ、市原さんの初主演映画「蕨野行」の恩地日出夫監督(85)が弔事を行った。一般ファン用の祭壇も設けられ、出棺の際には市原さんのオリジナル曲「年老いた女役者の歌」が流れる中、「悦ちゃーん」「桜乙女」などと書かれた手書きのメッセージを掲げるファンの姿も見られ、手を振って名女優との別れを惜しんだ。
▼中尾彬 悦ちゃんとは50年。一番いいですよね。何を言わなくてもわかってくれる。感性がすごくて、何か、温かい肉まんみたい。セリフを半拍ずらすところが、考えているのか、逆に鋭いのか。それが楽しみでしたね。
▼池波志乃 2時間ドラマでいろんな立場同士の役をやらせてもらって、それがごちゃごちゃになっちゃって。いつからセリフに入ったのかわからないことが多くて、すごいなって、不思議なリアリティーがある方だった。すごく温かくて、とっても助けていただきました。森のような祭壇で、ずっと声とか歌が聞こえていたので、逆に現実感がなくなってしまいました。今も外から『なんで?』って出てきそう。
▼ベンガル 本当に驚いて、急だったので。いつか仕事をご一緒させていただけると思って楽しみしていた。いろいろと現場でお世話になりました。怒られたことはないですね。優しいですけど、優しく声を出されてもその奥に強いものを感じて、悦子さんは怖いなっていうのが反面ありました。10年以上お会いしてなくて、本当に残念です。
▼赤江珠緒 朗読会でご一緒させていただいて、生で市原さんの語りを聞かせていただきました。朗読会の稽古を見ていただいたのが忘れられません。いろいろ言っていただいて、お世話になりました。子供の頃からファンで、ただただ永遠にファンです。