市原悦子さん告別式 中尾彬「肉まんみたいな人でした」人柄語る
2019年01月19日 05:30
芸能
2003年の市原さんの初主演映画「蕨野行」の恩地日出夫監督(85)が弔辞。1957年の映画「雪国」の衣装合わせで初めて会った際「太った芸者」役の市原さんが着物の下にタオルを詰め一生懸命太ろうとしていた姿に「原節子さんをはじめ美人女優ばかりの撮影所に食傷気味だったので、こういう女優さんもいるんだと思った」と述懐した。後年、その話をした時には「“どうせ私は不美人ですよ”と言って、笑っていた」という。以降60年余にわたり仕事を共にし、特に新人を起用する際は市原さんが不可欠の存在。79年のテレビ朝日「戦後最大の誘拐 吉展ちゃん事件」では、ドラマ初主演となる泉谷しげる(70)を抜てきしたが「相手役が市原さんじゃなかったら、彼を使う勇気はなかった。いつも、悦ちゃんが何とかしてくれるだろうという甘ったれた思いで仕事をしていました」と盟友に感謝した。
◇主な参列者 中尾彬、池波志乃、ベンガル、林遣都、相島一之、赤江珠緒、南部虎弾、綿引勝彦、恩地日出夫、野村昭子=順不同、敬称略=