嵐 会見全文2 メンバーは「家族でも友達でもない、それ以上」大野以外の4人で話したことは「なかった」
2019年01月27日 22:55
芸能
――2020年までという区切りの理由は
櫻井「2つありまして、まずはしっかり時間をかけてたくさんの方に感謝を伝えたい。そしてテレビ局、関係者、お世話になっているスタッフの方が数え切れないくらいいらっしゃるので、その方々に説明をしていく時間です」
――決まっているお仕事の都合でということではない
相葉「ライブは発表されてますけどね」
松本「まだ時間があるので、コンサートツアーと同時に20年やってきたことをお祝いしながら楽しめる場所をつくったり、20周年をまとめたベストアルバム、ビデオクリップを出したり、やりたいことはたくさんありますね」
大野「ファンの皆様への感謝の気持ちを、これから皆で考えていこうかなと思います」
――大野さんにとって嵐とは何か
大野「言葉が難しい。宝物の何ものでもないというか、僕の人生には嵐が、20年って、人生の半分以上が嵐だったので、延々、輝き続けているものという思いですね」
――ジャニーさんに報告したときはどんな言葉を
大野「“僕が決められることではないと思うし、皆で決めることだと思う。その中で20年という年月本当に良く頑張ってくれた。ありがとう”という言葉をいただきました」
――今やっているツアーは感謝のコンサートなのか
松本「それもあります。ツアーを考え始めたときに僕らの話し合いが着地していたわけではなかった。でも、これだけの本数やらせていただくことになったのはそれも理由の一つです。何より、よりたくさんの人に見ていただきたいという思いが理由」
――デビュー記念日の11月3日はコンサートが入っていない
松本「何か出来たら良いんですけどね。せっかくなのでよりたくさんの方に見てほしいですし。出来ないかも知れませんし、出来るかも知れませんし」
――この発表を理由にツアーの構成が変わることは
松本「この発表を理由に内容が変わることはありません。自分たちのリリースとかで変わることはありますけど」
――ツアーの内容はあえて5人ということをすごく意識させる内容にしたのか
松本「あえてというか自然にそうなった。それが一番見せたかった」
――無責任じゃないかという指摘への思いは
櫻井「我々からの誠意はおよそ2年近く、感謝を伝えていく期間を設定したこと。それが我々の誠意です。そのパフォーマンスを持って無責任かどうかを判断していただければと思います」
――大野さんがこの決断の矢面に立っている。大野さんが言ったからという事以外に他のメンバーは区切りをつけたいという思いはなかったのか
二宮「僕はなかったです。リーダーのせいでこうなったというのは0に感じています。人間である以上どこかでそのポイントは置かなきゃいけないんだろうなとも思っていましたし、僕はありがたいことに楽しく活動させてもらっていたので、その時期に関しては思っていなかったですけど。やっぱり僕らは、1人がやりたくないとなったときには、それはなぜなのかを共有して決断する。リーダーが悪者になっているように見えているのであれば、それは我々の力不足だと思います」
――困惑するファンへの思いは
大野「突然の報告で申し訳ないという気持ちも含め、なかなか理解するのは難しいと思います。2年間という期間で、出来るだけファンの皆さんを楽しませていくというのを、一日も無駄にせず、感謝を返せていけたらということを一番考えていますね」
松本「本当に驚かせることになって申し訳なく思っています。20年まで時間をかけ、明日から前向きに毎日を過ごしたいと思っている。まずは自分たちがやっている番組などで5人の空気を確かめていただけたら安心してもらえるのかなと思います。また、その中で自分たちの思いを確かめてもらえたらと思います」
櫻井「嵐じゃないとかなえられない夢がたくさんありますし、見られない景色も山ほどあると思います。これから2年かけて一緒に走って行く中で、ファンの皆さんにも一緒に走っていただけたらと思います」
相葉「本当に驚かせてしまったことと、申し訳ない気持ちもありますし、ただ、僕らは決められた時間を全力で楽しませる。2年間頑張らせていただきます」
二宮「混乱をさせてしまって、困惑をさせてしまって、不安にさせてしまって、ごめんなさいと思ってます。ただ、残り2年近くをみんなで楽しむためにも、あまり前を向きすぎずに、向き合っていきたい。向き合いながら僕ららしく、やっぱ嵐って良いなと思ってもらえるような2年間にしたい」
――大野さんは17年6月にどういう形で切り出したのか
大野「なかなか集まれる機会がない中で、大阪で仕事があった。その前の日に“話したいことがある”と伝えて。仕事終わって、集まったときに、いつもの僕らの会話をしながら、正直、なかなか切り出せなかった。4人も何を話してくるのかという空気もありつつ、自分のタイミングで話させていただきました」
――どんな一声を
「皆に集まってもらったのは自分の思いを、聞いてほしいことがあるんだと」
――その先はどのように展開したのか
二宮「覚えていないんですけど。6月16日なんですね。僕は1人で、これは誕生日(6月17日)祝ってくれるんだろうと。時間もけっこう遅くなっていたので、さすがリーダーと思っていたら、この話が始まって。だから僕は一貫して“衝撃だった”と言っているんですけど」
――大野さんが英気を養ったら、また、世界に嵐を巻き起こす姿が見られるのか
相葉「僕が“世界に嵐を巻き起こす”と言って始まった20年なんですけど、まだ巻き起こせていないと思っている。リーダーがまた同じ方向を向いた時には、そういう事で良いんですよね?」
大野「巻き起こしちゃいますか」
――今は嵐の前の静けさ?
二宮「一生懸命考えてくれたんですね。ありがとうございます」
――4人にとって大野さんはどんな存在か
松本「家族でも友達でもない、それ以上なんじゃないですかね」
相葉「このメンバーじゃなかったら20年できなかったよね」
二宮「優しい人だと思います。怒ることなかったですし。激情だったり、波を打ったというのが今まで一度もなかった」
――昨年のデビュー記念日はみんなで食事に行った。そこではどんな話をしたのか
櫻井「人間ドックの話してたよね」
相葉「あとジャニーさんに電話したよね。20年だったから」
松本「あとはコンサート前だったのでコンサートの話をしたり」
櫻井「本当にただの嵐の誕生会です」
――なぜ休止する2年前の今日、発表したのか
櫻井「時間を掛けて感謝の思いを伝えていきたいということ。あとはツアーの発表していなかったところを発表する時期に来ていたので、この発表を知った上でコンサートの申し込みを受け付けたいというところです」
――休止を発表した、今の気持ちを
大野「自分の中で発表する前も、どうなるかというのは想像できなかった。いまだに実感とかはないですけど。自分でコメントを口にして、本当にあと2年の中で、自分の中で核を決めて全うしなきゃなって思いが強くなっています」
相葉「ずっとそわそわしてて落ち着かない感じはしていた。決められた時間を後悔しない時間にしたいです」
松本「早かったとも遅かったとも言えないと思っているので、僕自身も早い遅いの感覚はないです。誠心誠意、皆さんに思いを伝えた上で5人で走って行こうということですかね」
櫻井「ファンの皆さんの思いとスタッフの気持ちを思うと、この日が来ないでと思う気持ちも半分。昨年の6月に出した決断でしたので、やっと伝えられたという思いも、複雑な思いですね」
二宮「やはりいろいろ応援してくださってる人たちの心の整理、準備の時間に必要だと思う。2020年にいきなり休止しますって発表して、後日談で続けていくと言うよりも、この今を共有したいという思い」
――大野さんが同じベクトルを向くまで休養。万が一向かなかった場合はどうなるのか
大野「お休みさせていただいて、また5人で何かをやるという、具体的なことは決まってないんですけど。僕自身も4人も、一応、所属という形なので、個人的に勝手に思っているというか、やっぱりビジュアルだったり、体形だったりはキープしていこうと思っております。テレビに出なくなって、老け込んだりするのが怖いので、4人以上に気をつけて休もうって思います。5人で再開したときに1人だけ“なんだアイツ”ってなりたくないので」
――仕事への情熱がなくなったというわけではない
大野「そうではないです。感謝の気持ちしかないので。ちょっと足を止めてもいいかなっていう決断です」
――他のメンバーは復活できるかの心配は
松本「僕らがやりたいんだってリーダーに言うのも覚悟がいる。感情論だけで言えるものでもないと思いますし、4人が気持ちを固めてやろうってなったとして、リーダーが今じゃないってなったら…。どうなるのかわかんないですね。だからこそ、また5人でできればいいなと思いますし」
――絵を描いたり、釣りをしたり、けっこう好きなことをしてきたと思いますが、お休みの期間にすることは
大野「絵や釣りはさせていただきました。正直この仕事をしていると、先の事が決まっていたり、常に何かを責任とともに、例えば釣りをしていても“明日は仕事だ”とかいろいろ入ってしまっている自分が居る。そういうところを一度、リセットするためにお休みするということで。最初はゆっくりすると思うんですよ。なんかちょっと今までとはまた違う、縛られるものだったりを払ってみたい」
――大野さんが辞めたいって言って、休止になった。そこへの思いは
大野「この決断って自分の中ですごいことだと思っていたので。活動を終わらせたいって思うのと同時に、3年くらい辞めてみたいなんて都合の良い話は無いと思っていたので。ジャニーズ事務所を辞めることだと思っていた。話し合いの中でお休みでもいいんじゃない?って言葉が入っていた中で、そういう形でもいいんですかと甘えました」
――大野さん以外の4人で話をしたことは
櫻井「いや、それぞれがそれぞれにというのはありましたけど、4人だけで話すというのは1度もなかったと思います」
松本「それだったら5人ですよね。4人ではないと話せないってことは何もないので」
二宮「4人で話す意味がないですよね」
櫻井「まあその時はよく会ってたんで。嵐がウチに来ると緊張するんですよ。飲み物は何を出せばいいのか」
松本「本当にその時期を経て絆は過去最大限に太くなっていると思います」