「いだてん」第6話は9・9% 大河史上“最速”で1桁に陥落
2019年02月12日 09:55
芸能
「いだてん」は初回15・5%で、0・1ポイントながら前作「西郷どん」の初回15・4%を上回ったが、第2話は12・0%と大幅3・5ポイント減。第3話は13・2%、第4話は11・6%、第5話は10・2%だった。NHKの上田良一会長(69)は7日の定例会見で「これからストックホルムオリンピックのシーンとなります。放送した分しか見てないので、今後の展開に期待します」と前向きに話していた。
宮藤官九郎氏(48)の脚本は複雑ながらも緻密に張られた伏線がカタルシスを呼び、Yahoo!テレビの星取り(5段階)は平均3・52点、5点満点が50%(12日現在)と評価自体は低くない。今後は現地ロケを敢行したストックホルム五輪が描かれることもあり、巻き返しが期待される。10日の裏番組はフジテレビ「四大陸フィギュアスケート選手権2019 男子フリー」(後7・00〜9・00)が10・5%と普段より高かった。
大河ドラマ58作目の「いだてん」は、86年「いのち」以来33年ぶりの“近現代大河”。2013年前期の連続テレビ小説「あまちゃん」で社会現象を巻き起こした脚本家の宮藤氏が大河脚本に初挑戦。オリジナル作品を手掛ける。20年の東京五輪を控え、テーマは「“東京”と“オリンピック”」。日本が五輪に初参加した1912年のストックホルム大会から64年の東京五輪まで、日本の激動の半世紀を描く。
勘九郎は「日本のマラソンの父」と称され、ストックホルム大会に日本人として五輪に初参加した金栗四三(かなくり・しそう)、阿部は水泳の前畑秀子らを見いだした名伯楽で64年の東京大会招致の立役者となった新聞記者・田畑政治(まさじ)を演じる。
「昭和の大名人」と呼ばれる落語家・古今亭志ん生(1890〜1973)が物語をナビゲート。志ん生役にビートたけし(71)、若き日の志ん生・美濃部孝蔵役に俳優の森山未來(34)を起用した。
第6話は「お江戸日本橋」。オリンピックに送るに足るだけの選手を見つけて喜ぶ治五郎(役所広司)だったが、派遣費用が莫大で頭を抱える。おまけにマラソンを制した四三(勘九郎)は、負ければ腹切りかと恐縮し、短距離の覇者・弥彦(生田斗真)は帝大後の進路を考えたいと出場を断る。そんな2人に治五郎は「黎明(れいめい)の鐘になれ」と熱弁する…という展開だった。