是枝裕和監督 日本映画大賞受賞も米アカデミー賞受賞の可能性聞かれ本音をポロリ

2019年02月14日 19:40

芸能

是枝裕和監督 日本映画大賞受賞も米アカデミー賞受賞の可能性聞かれ本音をポロリ
<毎日映画コンクール>日本映画大賞を受賞した「万引き家族」で登壇した(左から)樹木希林の代理で内田也哉子、是枝裕和監督、城桧吏、佐々木みゆ (撮影・西川祐介) Photo By スポニチ
 「第63回毎日映画コンクール」の表彰式が14日、神奈川・カルッツかわさきで行われ、日本映画大賞は是枝裕和監督(56)の「万引き家族」が受賞した。
 「万引き家族は」は女優主演賞の安藤サクラ(32)、助演女優賞の樹木希林さん(享年75)もそろって受賞。是枝監督は「初めていただいた本当に大きな賞で喜んでいますが、何より役者さんを一緒に、役者さんをほめていただいてここに一緒に来られたことを本当に誇りに思います」と安藤と希林さんとの受賞を喜んだ。

 同作は24日(日本時間25日)に授賞式が行われる「第91回アカデミー賞」の外国語映画賞部門でノミネートされており、2009年の「おくりびと」以来となる受賞が期待されている。昨年、第71回カンヌ国際映画祭最高賞パルムドールとのダブル受賞の可能性を聞かれ、「この間もパーセンテージを聞かれて、あまり%を考えながらあの場には立っていないんですけど」と困惑しつつ、「初めてアメリカのアカデミー賞のノミネートに至る過程に参加して、そのプロセスで、向こうの作り手やキャストと何度か共有して、凄い刺激にもなっていて、いい経験にもなっています」と笑顔。それでも「頑張りますとか、期待してますとか、言うのが簡単なんですけど、流れがあって、ここ数カ月、アメリカの制作会社も戦いを積み重ねていて、“今年は『ローマ』だね!”っていうのが参加していて感じます」と本音をポロリ。「とても素晴らしい作品なので、『コールド・ウォー』もびっくりするぐらい完成度が高い。こういう作品を並べていただいているんだなと、満ち足りたものを感じがある。今回はそこまで自分としては…」と冷静にコメント。授賞式には出席するといい、「外国語映画賞にノミネートされた監督のシンポジウムみたいのもあるので、その段階から参加して、当日を迎えます」と充実の表情を迎えた。

 監督賞は「カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督(34)。上田監督の妻でアニメーション監督のふくだみゆき氏(31)が昨年、同コンクールで自主制作アニメ「こんぷれっくす×コンプレックス」でアニメーション映画部門を受賞。「去年妻が受賞してそれを観客席から見ていて、次は俺だ!と言っていたので、あの日が大昔のようできのうのようで感慨深かったです」としみじみ。「ここからがスタートラインだと思う。浮足立ちすぎず、振り回わされすぎず、自分の好きなものを作っていきたい」と力を込めた。

 今回のコンクールでは、この他に、日本映画優秀賞は瀬々敬久監督(58)の「菊とギロチン」、俳優主演賞は「きみの鳥はうたえる」の柄本佑(32)、男優助演賞は「斬、」の塚本晋也(59)、スポニチグランプリ新人賞は「教誨師(きょうかいし)」の玉置玲央(33)と「菊とギロチン」の木竜麻生(24)、田中絹代賞は白川和子(71)、特別賞は字幕翻訳家の戸田奈津子氏(82)、脚本賞は「鈴木家の嘘」の野尻克己氏(44)がそれぞれ受賞。一般の映画ファンの投票により決定する「TSUTAYAプレミアム映画ファン賞」には日本映画部門で「劇場版 コード・ブルー―ドクターヘリ緊急救命―」、外国映画部門には「ボヘミアン・ラプソディ」が選ばれた。授賞式ではサプライズで「クイーン」のギタリスト、ブライアン・メイ(71)が喜びのビデオメッセージを寄せた。
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