樹木希林さん　長女・也哉子が登壇「最後まで役者全う」母称える

 【２０１８年（第７３回）毎日映画コンクール表彰式 （ 2019年2月14日 ）】 【女優助演賞】「万引き家族」の演技で女優助演賞を受賞した樹木希林さん（享年７５、写真）の代理で、長女でエッセイストの内田也哉子（４３）が登壇した。母の形見の薄い小豆色の着物で出席。亡くなる数週間前まで撮影現場にいた希林さんについて「最後まで役者としての仕事を全うできたのは、身内としても上出来な人生だったなと思う」と称えた。 　１５日で死去から５カ月がたつ。「亡くなってみるとあっけない感覚。だからこそ、一緒に過ごした時期がより濃く感じる」としみじみ。父の内田裕也（７９）について聞かれると「（母のことは）口に出そうとしない。父の中でも申し訳ない部分があるのか、なんとなく母を恐れている」とユーモアたっぷりに語った。

　《【日本映画大賞】是枝裕和監督　役者の受賞「何よりうれしい」　「万引き家族」米アカデミー賞へ高まる期待》大賞のブロンズ像を手に是枝監督は会心の笑顔を見せ「今日はここにおられませんが、安藤サクラさん、樹木希林さんと、役者さんを褒めていただいたのが何よりうれしい」とあいさつした。

　昨年５月のカンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを獲得し「世界のコレエダ」を決定づけた。第９１回米アカデミー賞にも外国語映画賞にノミネートされており、日本時間２５日の発表に期待は膨らむばかり。「“ローマ／ＲＯＭＡ”という本命作がありますが、頑張ってきます」と前を向いた。新作はカトリーヌ・ドヌーブ（７５）、ジュリエット・ビノシュ（５４）、イーサン・ホーク（４８）らスター俳優が集結した日仏合作「Ｌａ　Ｖｅｒｉｔｅ（原題）」で年内の公開予定。

　勢いが止まらない是枝監督は副賞のＴＳＵＴＡＹＡ５０万ポイントに小躍りした。