桑田佳祐「男はつらいよ」新作テーマ曲歌う 本編出演も

2019年02月21日 04:00

芸能

桑田佳祐「男はつらいよ」新作テーマ曲歌う 本編出演も
映画「男はつらいよ お帰り 寅さん」の主題歌を歌い、オープニングにも出演する桑田佳祐 Photo By 提供写真
 サザンオールスターズの桑田佳祐(62)が、映画「男はつらいよ」シリーズの22年ぶりとなる新作「男はつらいよ お帰り 寅さん」(12月27日公開)のテーマ曲を歌う。山田洋次監督(87)からの依頼で参加。本編のオープニングにも出演し、同曲を歌う姿が銀幕に流れる。第1作公開から50年、そして50作目となる記念作に花を添える。
 ♪俺がいたんじゃ お嫁にゃ行けぬ わかっちゃいるんだ 妹よ――。主人公・車寅次郎を演じた故渥美清さんが歌ったテーマ曲「男はつらいよ」(作詞・星野哲郎、作曲・山本直純)。新作製作にあたり、監督は桑田に「歌ってもらえないか」と“ラブレター”をしたためた。

 監督は16年夏に放送された桑田の音楽特番「THE ROOTS」で、同曲を歌う姿を見て「実にうまい!」と感激し、頭から離れなかったという。「桑田佳祐という人と渥美清さんは、心情において深く重なっているのではないか」と以前から思っていたこともあり、白羽の矢を立てた。

 桑田は迷うことなく参加を決断した。自身の音楽番組に「音楽寅さん」と名付けたほど、寅さんや監督が好きだった。恋することのもどかしさ、家族や人間同士の絆、生きることのもろさ、はかなさ、せつなさ…。さまざまなことを寅さんに学んだ。「渥美清さん演じる寅さんを、どこかファンのひとりとして、まねをしながら生きてきたような気が致します」と振り返った。

 昨年末、監督の演出の下、本編映像の撮影に臨んだ。ベージュのスーツを着て、手には渥美さんが実際に使った茶色のトランク。曲を披露すると、監督に拍手で激賞された。「私のおぼつかない“演技”に、温かくご指導をいただきましたことは一生の思い出です」と感謝した。

 完成した桑田版。「生まれも育ちも葛飾柴又です」という口上から、どこか渥美さんの歌い方に似ている。監督は「人を優しい気持ちにさせ、元気づけてくれる」と大満足で、「“音楽寅さん”はまさに“映画寅さん”でもあった。渥美さんもきっと喜んでくれる」と太鼓判を押した。

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