木村拓哉が「風邪を引くということは大罪」と考えるワケ
2019年02月24日 11:31
芸能
木村はデビューのきっかけについて、親戚が履歴書をジャニーズ事務所へ勝手に送ってしまったことだったと説明。興味がなく3回断ったが、親戚に説得されて足を運ぶと「ジャニーさんっていう人がいるから」と会うことになっていたという。「頭の中は外国人。で、(ジャニー社長らしき人が)いないんですよ、おじちゃんが一人いて…。“ジャニーさんってどの人ですか?”って聞いたら“僕だよ!”って」とジャニー喜多川社長(87)との出会いを回想。ジャニー社長からは「せっかく来たんだから、YOUやってっちゃいなよ!」と言われたそうで、長澤も「本当にYOUって言うんですか?」と興味津々。木村は「体動かすことは嫌いじゃなかったから、“何だこれ、おもしれえ”って思った」と初めてダンスをした時の心境を振り返った。
木村の仕事をする上での転機は、16年に他界した演出家の蜷川幸雄氏(享年80)の舞台「盲導犬」への出演だった。初の舞台で初主演、ほぼ初めての演技という状態。「16歳の時に(ジャニー社長に)“YOU行こうよ!”って言われて行った青山の喫茶店に蜷川さんがいて“じゃあ、よろしくね!”って…」と当時を回顧。厳しい稽古で知られる蜷川氏だけに「(稽古は)大変どころじゃなかった。1カ月以上やったんですけど、ボロボロでしたね。悔しくて。結構、ドーンと落ちていた時に、桃井(かおり)さんがご飯に連れていってくれたりした」と先輩たちに助けてもらいながら、やっと乗り越えられた現場だったという。
木村は「蜷川さんの現場を経験するまでは友達と遊んでいる方が楽しかった。新宿と渋谷をウロウロしていた。ナメていたんですよ」とバッサリ。「初めて舞台を経験して、本番が終わって、カーテンコールで拍手してもらって、初めて“来た!”って(思った)」と演技に目覚めた瞬間を思い返し、「あれができたのに、今、向き合っていることができないっていうのはないなって、いい物差しになっている」と明かした。
鈴木監督によると、木村は現場で台本を持たないという。木村は「テキトーにやる人、嫌いなんですよ。本当に嫌いなんです」とキッパリ。「友達というか、親友というか大先輩はそういう人ばっかり。(明石家)さんまさんもそうだし。本当に全力だし、それをアピールすることも一切ないし、ただただご本人が全力で、その現場でパフォーマンスしているのを僕ははたから見て“うわーっ”て思っている」と木村。「これは暑苦して、むさいことかもしれないですけど、僕が現場にいる条件はどの部分も、どのセクションも誰一人として90%の人がいちゃいけないと思う。体調が悪くなっちゃったりすること自体が100%じゃなくなっちゃう。だから、僕は風邪を引くということは大罪だと思う」と厳しい言葉も。「それは自分にもそうなんですけど…」と気を引き締めた。