ＮＨＫ上方漫才コンテスト　さや香が優勝！丸亀じゃんごに競り勝つ　賞金は「いい歯に」

　芸歴１０年以内の関西漫才師Ｎｏ．１を決める「第４９回ＮＨＫ上方漫才コンテスト」が１日、大阪市内で行われ、結成５年目の「さや香」が優勝した。 　１３８組による予選を勝ち上がった本選出場の８組から最終審査に残った「さや香」が「丸亀じゃんご」に４―３で競り勝った。優勝した瞬間、新山士彦（２７）、石井誠一（３０）は派手なガッツポーズを見せ、喜びを爆発させた。

　「さや香」は１７年の「Ｍ―１グランプリ」で決勝に進出し、人気も急上昇したが、昨年は賞レースでことごとく結果が出なかった。月に６、７本の新ネタを作るなど力を入れたが「内容が薄かった」（新山）ためか、飛躍できなかった。今年は１つずつ丁寧にネタを練るように「モデルチェンジしました」（石井）。早くも結果として現れた。

　「優勝できるとは思ってなかった。自信なかったです」と新山。石井は「出場者全員が受けてた。ボクらに運があったと思います」と大喜びだ。昨年、関西テレビ「胸いっぱいサミット」（土曜後０・００）に出演した際、デヴィ夫人（７９）の楽屋にあいさつに行った石井が「あんた、歯がないわね」とデヴィ夫人から指摘されたそうだ。実際、石井は左右３本の歯が抜けていて現在治療中。「プラスティックの安い歯でなく、優勝賞金でインプラントのいい歯にします」とグレードアップさせることを観客の前で約束した。今後の目標は「Ｍ―１グランプリ」。「優勝が自信になります。勢いに乗れる感じです」と石井は再び全国区へ乗り出す手応えをつかんだようだ。