菅原小春 人見絹枝さん役で大河初出演 初の演技も「全力で体当たりしてやりたい」
2019年03月05日 14:10
芸能
人見さんは岡山の女子学校で始めたテニスで圧倒的な強さを誇った。抜群の身体能力で陸上の世界記録を次々と塗り替え、アムステルダム五輪の800メートルで銀メダルを獲得。だが、女子離れした自身の容姿に強いコンプレックスを抱いていたという。
そんな人見さんを演じる菅原は「人見絹枝さんはとってもすごい人です」と笑いつつ、「私事ですが、踊りを踊っていまして、今回『いだてん』で初めてお芝居をやらせていただきます」と演技初体験であることを告白。「そして、日本ではやっぱり浮いてしまうような体系、骨格、意欲を持っています。私事ですが、世界に飛び出た時は“なんだ普通じゃないか”と思った。だったら、思いっきりやってしまおうと(思ったのが)人見さんと通じるものがある」と明かし、「役作りはよくわからないですが、自分が胸に抱いている思いを体でぶつかるということができたらと思う。全力で体当たりしてやりたい」と意気込んだ。
これまでの「いだてん」の印象について「ネクストジェネレーションを感じる。考えさせてもらう暇がないというか、スピーディーで、でも、思い返したら、“あっ”“は!”って思う瞬間がある」としつつ「私たちの世代は大河ドラマを見ている人も少ないとも思う。そういう世代に向けてのメッセージだったり、これからオリンピックもある。体を動かしたり、次世代を切り開いていくというメッセージをくれるような気がしている」と続けた。
制作統括の訓覇圭氏は「人見さんはパイオニア。(菅原とは)初対面だったんですけど、菅原さんがもしかしたらそういう感じで生きていられるのかなと思った」と直感があったという。その上で「(菅原も)“私、この人のこと分かります”って。シンクロしてくれている。(2人とも)やっぱり世界と向き合っている。人見さんってそういうスピリットで演じられるといいなと思っているので、頑張ってほしい」と期待感を口にした。初めての演技についても「なんかすごくいい。微妙な感じですごいドキドキ、わくわくします。素晴らしいです」と絶賛した。
「いだてん」は大河ドラマ58作目。2013年前期のNHK連続テレビ小説「あまちゃん」で社会現象を巻き起こした宮藤官九郎氏(48)がオリジナル作品で大河ドラマの脚本を初担当。20年の東京五輪を控え、テーマは「“東京”と“オリンピック”」。日本が五輪に初参加した1912年のストックホルム大会から64年の東京五輪までの日本の激動の半世紀を描く。勘九郎は「日本のマラソンの父」と称され、ストックホルム大会に日本人として五輪に初参加した金栗四三(かなくり・しそう)を、阿部は水泳の前畑秀子らを見いだした名伯楽で64年の東京大会招致の立役者となった新聞記者・田畑政治(まさじ)を演じている。
この日は四三が大正時代に入り、マラソンをしながらも教育にいそしむ第2クールの新キャストを発表。菅原のほか、日本女子体育大学を創設した二階堂トクヨ役の寺島しのぶ(46)、四三の教え子・村田富江役の黒島結菜(21)、富江の父・大作役の板尾創路(55)、落語家の美濃部孝蔵の妻・清水りん役の夏帆(27)、日本橋百貨店で働くシマの夫・増野役の柄本佑(32)、東京市長・永田秀次郎役のイッセー尾形(67)が追加キャストとして発表された。