ピエール瀧容疑者出演「麻雀放浪記2020」 ノーカットで予定通り公開決定 東映が発表
2019年03月20日 09:32
芸能
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多田社長は「正式に公開を決定したことを発表いたします」と発表。瀧容疑者の逮捕以降、「多くの時間をさき、協議をしてまいりました」とし、「中止または延期、編集したうえでの公開、ノーカットでの公開など議論をしましたが、弊社の判断で、4月5日にノーカットで予定どおり公開いたします」と説明。「あってはならない罪を犯した出演者の一人のために、公開を心待ちにしたお客さまに、すでに完成した作品を公開しないという選択肢は取らない」とし、「いろいろな方面から賛否両論はあると思いますが、配給を担当する当社の判断として、本作はノーカットで公開いたします」と続けた。
なお、ポスターや、上映前に、逮捕された瀧容疑者が出演するという旨を明示するという。製作委員会という形での製作だったこともあり、何度も協議を重ねたといい、「(全社)合意ではいない」とし、あくまでも劇場公開についてノーカットでの公開を決めたという結論であると説明した。上映館数も現状では変化はないという。
白石和彌監督は「(瀧容疑者は)僕も何度も一緒にご一緒していて、仲間はこういう犯罪を犯してしまったことは驚きましたし、容疑者に対して、抑えなれない憤りを感じました」と素直な思いを吐露。「編集だったり、出来上がった映画を再撮影することも覚悟しましたが、東映さんから『監督の気持ちはどうなんだ?』と聞かれ、『編集しない形で公開したいのがベストな形です』と話をしました」と経緯を説明。「禁止薬物には反対な立場」と強調しつつも「個人が犯した罪と作品そのものに罪はないんじゃないかという気持ちの中でそういう話をして、プロデューサーの苦労も聞いておりますが、こういう形で公開できたことを現状ではうれしく、ホッとしています」と思いを語った。
瀧容疑者への思いを聞かれ、白石監督は「監督として大きく引き上げてくれたと思っていて、僕自身、彼が持っているキャラクターと男っぷりの良さに男ぼれをして、通算5本仕事をさせていただいた。ニュースの中でも(薬を)20代からやっていると聞いて、少なくとも仕事をしている時はそういう兆候はなかった。こういうことが起きたのは残念。瀧容疑者のスタッフ、ファンがどういう思いをしているのか、言葉にできない。今はバカヤロウ!としか言いようがない」と言葉を詰まらせ、「自分の罪を反省して、まずは薬を治療して人として歩いてほしい」と涙ぐんだ。