藤井七段 2年連続最高勝率 今年度ラスト大逆転で決めた!
2019年03月28日 05:30
芸能
厳しい戦いを制して疲労困憊(こんぱい)の藤井だが、2年連続の勝率1位が確定。歴代最高記録更新こそ逃したものの、羽生善治九段(48)の・836(46勝9敗=1995年度)を抜き歴代3位に食い込んだ。昨年の自身の勝率を上回ったのは、対戦相手に難敵が増えたことを考慮すると偉業に近い。「一局一局に全力を尽くした結果として、わずかですが前年度を上回れたのはうれしく思います」と手応えを口にした。
目標としたタイトル戦出場こそ成らなかったが、史上最年少棋士は18年度も好調を維持した。記録部門ではこの日の45勝目で佐々木大地五段(23)に並ぶ1位に浮上。「2冠目」の可能性も残している。
この日は昼食、夕食ともに今月末で閉店する「みろく庵」から出前を取った。「これが最後の機会になるので。自分はプロになって2年と少しですけど、(閉店には)寂しい思いはありますね」と、珍しく感傷的なコメントも残した。注文の“連投”は、藤井なりの惜別メッセージだったのかもしれない。
◆藤井 聡太(ふじい・そうた)2002年(平14)7月19日生まれ、愛知県瀬戸市出身の16歳。杉本昌隆八段門下。5歳で将棋を始め、小4で奨励会入り。16年10月に史上5人目の中学生、史上最年少の14歳2カ月でプロ入り。17年6月にデビューから無傷で歴代最多の29連勝を達成した。名古屋大学教育学部付属高1年。