スミレVSラン 竜星戦予選で「花の同期対決」実現

2019年04月09日 05:30

芸能

スミレVSラン 竜星戦予選で「花の同期対決」実現
10歳の天才少女、仲邑菫初段 Photo By スポニチ
 4月に史上最年少でプロ囲碁棋士となった仲邑菫初段(10)の公式戦デビュー対局が8日、発表された。今月22日に大阪市の日本棋院関西総本部で行われる第29期竜星戦の予選で、同じ新人女性棋士の大森らん初段(16)と対戦する。
 2人はともに関西総本部に所属する同期。大森もこれが初の公式戦となる。仲邑は日本棋院が世界で勝てる棋士を育成するため新設した「英才特別採用推薦」枠で、史上最年少の10歳0カ月でプロ入り。大森は昨年度の関西総本部院生研修リーグで総合3位に入り、同じく新設の「女流特別採用推薦」枠でプロ棋士となった。

 6歳違いの仲邑と大森だが、3月末に行われた日本棋院の新人発表会見では、姉妹のように仲良く談笑する場面もあった。抽選で決まったデビュー戦を前に、2人は日本棋院を通じてコメント。仲邑は「一生懸命打ちたいです」、大森は「初戦に当たるとは思っていませんでしたが、楽しんで打てたらと思います」と意気込んだ。

 仲邑は10歳1カ月での公式戦初対局で、藤沢里菜女流3冠(20)の11歳8カ月を抜き史上最年少となる。プロ入り前から井山裕太5冠(29)をはじめ最少ハンデで国内外のトッププロと記念対局を行ってきたが、いよいよプロとしての真剣勝負が始まる。

 このデビュー戦の注目度について、日本棋院の広報は「井山さんの最初の7冠独占(16年)時くらいでしょうか」と語る。同棋院は100人規模の報道陣が取材に来ることを想定。普段は5、6局を同時に行う最も広い対局室を単独で使用し、終局後には別室で会見を予定している。

 スミレの花言葉は「誠実、謙虚」ランは「優雅、淑女」。“花の同期対決”は、どちらが先に勝利の花を咲かせるか、注目される。

 ○…将棋で史上最年少の14歳2カ月でプロ入りした藤井聡太七段(16)は、16年12月のデビュー戦で大ベテランと対戦。当時現役最年長で、それまでの年少記録保持者の“ひふみん”こと加藤一二三・九段(79)が相手だった。藤井は多数の報道陣が詰めかけるフィーバーぶりにも動じることなく勝利を収め、新記録となる公式戦29連勝のスタートを飾った。

 ◆仲邑 菫 2009年3月2日、大阪府大阪市 仲邑信也九段、英才特別採用推薦棋士 17年全国学生大会小学生低学年部優勝(韓国)、18年井山裕太杯小学生の部優勝 

 ◆大森らん 2002年8月14日、広島県江田島市 山本賢太郎五段、女流特別採用推薦棋士 14年全国少年少女大会広島県予選小学生の部優勝、18年関西総本部院生リーグ3位  

この記事のフォト

【楽天】オススメアイテム