「いだてん」第2章スタート!夫婦愛描く前半キーパーソンは“菩薩”綾瀬はるか スヤ再婚は“取材で判明”
2019年04月14日 08:00
芸能
第1章を「明治編」とすれば、第2章は「大正編」。ストックホルム五輪を描いた第1章後半は四三と盟友・三島弥彦(生田斗真)の青春ドラマだったが、第2章前半の見どころについて、訓覇CPは「ホームドラマの魅力」とし「金栗さんとスヤさんの不思議な魅力のある夫婦愛をご覧いただければと思います」と呼び掛けた。
四三は14年(大3)、幼なじみのスヤ(綾瀬)と結婚。スヤは熊本・玉名の医者(佐戸井けん太)の娘で、村一番のハイカラなお嬢様。四三に淡い思いを抱き、四三のオリンピック出場を応援してきた。
四三は初婚だが、スヤは再婚。スヤが再婚だったことは資料などに記載はなく、取材で四三が養子に入った熊本の名家・池部家のお墓参りに行った時「実は『池部重行』という名前が墓石に刻まれていて。それで調べていくと、スヤさんは金栗さんと結婚する前に、既に池部家に嫁いでいたことが分かりました(高橋洋が演じた跡取り・池部重行と結婚)」。重行が亡くなり、スヤの義母・池部幾江(大竹しのぶ)が四三を養子に迎える。
「非常に複雑な人間関係で、フィクションなら絶対にしない設定。どうすれば、この事実を面白く描けるのか?宮藤さんと一緒に、思い切り知恵を絞りました。金栗さんの日記が断片的に残っているので、それを基に事実のすき間を目いっぱい推測、想像する作業になりました」と振り返った。例えば、結婚後に熊本から上京したスヤに対し「金栗さんは『マラソンに集中したいから、熊本に帰れ』と言うんです。普通なら、ひどい話ですが、ドラマではすごく面白い展開に感じられる。こういう事実があるからこそ生まれた不思議な夫婦愛にご注目いただければと思います」とアピールした。
宮藤氏も昨年10月の合同インタビューで「僕は勝ち進んでいく人や上り詰めていく人にはあまり興味がなく、目標を達成できなかった人の方にやっぱり親近感が湧くんです。そういう目線でドラマを作る時、みんなの期待を背負ってストックホルムに行って走ったのに、大惨敗してしまったとか、金栗さんに凄く人間味を感じました」と四三の魅力を説明。
「あと、結婚したのに新妻(春野スヤ)は故郷の熊本に残して自分はずっと東京にいて、どうして夫婦一緒に暮らさないんだろう?と。その割には子どもがいっぱい(6人)いるとか、おもしろいところはいっぱいあります。やる気のない選手を叱咤したり、ただのいい人じゃないところも凄く好きです」と笑いを誘い、夫婦関係にも言及していた。
生来の柔らかさと太陽のような明るさを持つスヤは、まさに綾瀬のハマり役。綾瀬の魅力について、訓覇CPは「チャーミングな菩薩」と表現。「スヤは綾瀬さんのイメージがあって出来上がった役。金栗さんは、オリンピックに関しては日本人第1号のパイオニア。でも、プロの選手じゃないので、マラソンでお金を稼げるわけでもなく、いわば普通の生活者。きっとスヤさんが、大きな存在感で支えたのだろうと思い、綾瀬さんにお願いしました。天真爛漫さ全開の演技に、義母役の大竹さんも『スヤさんは、はるかちゃんみたいな人だよね』とおっしゃっていました。視聴者の皆さんも、スヤさんというキャラクターを通して、綾瀬さんの魅力を存分に感じていただけると思います」と起用理由を明かした。
劇中、歌声を披露した「自転車節」や第3回(1月20日)でSL列車と並走した自転車の“爆走”など、第1章でも要所でインパクトを残した綾瀬。第2章前半はキーマンとして夫婦愛を紡ぐ。四三とともに視聴者も癒やしてくれそうだ。