近藤サト グレイヘア公表1年で仕事激増「お祭り騒ぎ。世界が変わった」
2019年04月20日 15:26
芸能
反響は特に女性から多いようで「芸能界の方は『ええな!』『俺も染めてるんだ』とかってプッシュしてくれる方とか多いんですけど、一般社会の男性はちょっと遠巻きに見るというか、どう接していいかわらないみたい。『白髪いいね!』って言ったらセクハラになるんじゃないかとか気にされるみたいで」と苦笑。「業界の若い男性は突然、タメ語から敬語になる、という不思議な現象が起きました。同じ人間なのに、白髪とそうでないとで(変わる)。ちょっと大御所感が出たかなってちょっと面白い。それぐらい反響があるんです」と思わぬ変化に驚いたという。
そもそも「20年間隠し続けてきたんです。今、カミングアウトするんですけど、20年間、自分も欺いてきたんです」と近藤。街中でガラスに映る自分を見て「『あ、おばあさんだ!』と思うと自分なんです。それにまず驚く。そういう日々を繰り返して、だんだん自分も慣れていく。私はそれに突っ込めた。『私やん!』って。ツッコミをしながら、だんだん自分の白髪になじんでいった。この1年で白髪も増えてきました。リハビリ期間は大事」と1年の変化を明かした。
「グレイヘアにしなかったら出会わなかった人たちと毎日すごい数で会っている。まったく新しいステージに飛び込んだ。そういう意味で新鮮。世界が変わった。新しい人的ネットワークが広がる」とグレイヘアの魅力を力説しつつ、「仕事の幅がすごい広がりました。ナレーターなのに、顔を出す仕事が増えちゃって。(この1年は)お祭り騒ぎだった。ナレーターが本職なんですけど、そうじゃないところで新しい仕事、本の執筆とか講演会とか、今までやったことない仕事が増えた」と笑顔を浮かべた。
家族の反応も上々なようで、「夫は結婚当時から自分も真っ白だったので、逆に白くても黒くてもかっこいほうがいいって人なので、白髪にした時に『もっと白いほうが良かったのにね』って(言われた)。子供は隠そうと思って、伸びてしまったことがバレることのほうがダサいって言われた。だったら、『隠してませんのほうがいんじゃね?』って。家族も変わってるのかも」と笑った。
「私とっての30年はいろいろありました」と平成30年を振り返りつつ、「(グレイヘアで)自分のステージが変わった!と思っているので、そのタイミングと平成が終わるタイミングが同じ。それまではフジテレビ女性アナウンサーからつながっている近藤サトだったんですけど、令和は私がまたひとつ違うステージで生きていける、非常にいい幕開けだなと。ラッキーだなと思います。黒髪の自分と元号としてもサヨナラできる」としみじみ。それでも「本職はナレーター」と繰り返し、「ナレーションの仕事ではまだまだ、ちょっと高めに言って中堅ぐらい。なので、声の表現者として磨いていきたい。声で注目していただだけら」と前を向いた。