元レスリング日本代表が手掛ける“女性アスリート専用服”と着痩せ術
2019年04月21日 14:45
芸能
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その岡田さんは現在、自ら立ち上げたアパレルブランド「KINGLILY」のデザイナー兼社長。彼女が手掛けるのは、女性アスリート専用の服だ。多くの女性アスリートは、筋肉が大きくなって強くなると同時に体型が特殊になり、かわいい洋服のサイズが合わなくなるという悩みを抱えている。がっしりした肩幅やたくましい二の腕。岡田さん自身も服のサイズが合わないことに悩み、工夫を重ねていた。
11年に引退。すぐ「女性アスリートのための服を作りたい」と東京の服飾専門学校に入学。アパレル販売のバイトも経験し、コツコツと勉強を重ねた。女性アスリートを「華奢に見せる」ためにどうしたらいいかを考え「太い部分を隠して、細い部分から出す」ことにたどり着いた。今、取り組む新作デザインは、半袖より少し長めのカットソーの裾に切り替えをつけ、ペプラムで体型を隠す。アスリートには動きやすさも重要。生地選びにもこだわり、伸縮性があって、肉感が目立たない生地を納得いくまで自ら探している。
服だけでなく、岡田さんが取り組んでいるのは「着痩せ」。週1回、着痩せコーディネートをライブ配信している。「少しでも痩せて見せたい」のは女性の永遠のテーマ。アスリートも例外ではない。体型や服に悩んでいた岡田さんは、現役時代から着痩せのテクニックを研究し、SNSで配信していた。それが今、着やせコーディネートのパイオニアとして企業から注目されるようになった。岡田さんの着痩せ術はアスリートだけでなく、太って服がうまく着こなせない多くの女性のハートをキャッチ。「着痩せ術で目の前のモデルさんの表情が変わっていく」ことにやりがいを感じるという。
自分のブランドを立ち上げるまでには葛藤もあった。資金が足りず、融資制度があることを知るが「借金を背負うのが怖かった」。背中を押してくれたのは夫。「もし、(生活に)苦しいことがあっても、一緒にモヤシ食べればいいじゃん」のひと言に「やるしかない」と決意。意気揚々とブランドを立ち上げたが「笑けるくらい売れなかった」という。地道に広報活動を続け2年後、やっと商品が売れるように。昨秋までは「スーパーの早朝アルバイトで野菜を並べてました」と笑う。岡田さんが自らの悩みの中から産み出したアスリートのための服は今、体型に悩む全ての女性を服の力で笑顔にしようとしている。
ナビゲーターは黒田博樹氏(44)、VTRナレーションは手塚理美(57)。