藤井七段 高見叡王撃破、劣勢はね返し平成“白星締め”
2019年04月25日 05:30
芸能
藤井はこれでタイトル保持者との対戦成績は4勝2敗。ただ当時竜王在位の羽生善治九段(48)ら3人から挙げた3勝は、全て早指し戦の朝日杯オープン戦。持ち時間が長く、じっくりした戦いになりやすいタイトル戦の予選での勝利は初めてだった。高見は8つ目のタイトル戦に昇格した叡王戦で、昨年最初の保持者となった実力者。豊島将之2冠(28)や斎藤慎太郎王座(26)らとともに次世代を担う棋士から、節目で大きな勝利をもぎ取った。
竜王戦4組の決勝に進出したことで来期3組への昇級を決め、3年連続の決勝トーナメント進出にも王手をかけた。「次の対局からは元号が変わる。新しい時代に活躍できるよう一層頑張りたい」。平成の終盤に登場した藤井は通算118勝20敗と驚異的な成績を残して、次の時代へと歩みを進める。
≪高見叡王“慎重すぎた”≫高見は藤井の攻撃をかわし有利な状況で反撃に転じたが、長考を重ねた末に形勢逆転を許し「安全にいきたいと思っていたけど…」と首をひねった。自身初の防衛戦となる叡王戦7番勝負は、現在永瀬拓矢七段(26)に2連敗と苦戦中。それも念頭に置いてか「慎重にいきすぎて、悪い流れになっている」と反省していた。