カリスマに追悼の声続々 遠藤ミチロウさん逝去…「唯一無二の偉大なパンク歌手でした」
2019年05月01日 12:35
芸能
BOWWOWのギタリスト、山本恭司(63)は「70年代に対バンした時は噂通り楽屋には物凄い物が用意されていてライブ中それを客席に投げ入れたりしていた。ずっと怖い人だと思っていたら腰の低いとても優しい人だった。最後に会ったのはエンケン(2017年10月に70歳で死去した遠藤賢司)さんの入院先の病院のロビーでだった。叫ぶ詩人の死、とても残念だ」とツイート。ソウル・フラワー・ユニオンの中川敬(53)は「このところずっと、弾き語りで訪れる各地でミチロウさんの話をしてた。皆本当にミチロウさんのことを愛してた。『弾き語り始めたんですよ』『おー一緒にやろうよー』と電話で話したのは数年前。思い出は尽きない。無念。ミチロウさん、あなたは俺にとって唯一無二の偉大なパンク歌手でした。安らかに!」と偲んだ。
RIZEのメンバーで遠藤さんとともに活動したこともあるKenKen(33)は「ミチロウさん、あなたは本当にカッコよかった。そして、本当に優しかった。俺はスターリンのベースだった事、ずっと自慢するよ」と胸を張った。
同い年の作家、高橋源一郎氏(68)は「何度かお会いして一緒にお仕事もしましたが、そんなときはいつも、同じ学年なんだなあと感じたものでした。もうずっと前のことですが。お話をするときのミチロウさんは、ライヴの時とは違い、ほんとうに穏やかで繊細な方でした。さよなら、ミチロウさん」と人柄を紹介。精神科医の香山リカさん(58)は「最後に見たのは、たしか3年ほど前の新宿ロフトのイベント。楽屋ではニコニコやさしいのに、ステージでサイレン鳴らして『ワルシャワの幻想』やるときは十分不穏だった。その後私がNHKのラジオ出たときリクエスト曲に『ワルシャワ~』選び、かかったときはスタジオで高笑いした。悲しい…」と才能を惜しんだ。
遠藤さんは福島県二本松市出身。葬儀は近親者のみで執り行い、後日音楽葬を予定。昨年10月に膵臓(すいぞう)がんの手術を受けたことを公表し、闘病中だった。1980年にザ・スターリンを結成。鳥の生首を客席に投げつけたりマイクではなく拡声器で歌うなど、過激なライブと言動でパンク界のカリスマとなった。