井上芳雄 少年時代の米国生活は「地獄」 蜷川幸雄氏から「ミルクティーみたいな顔」と言われ…
2019年05月04日 13:28
芸能
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中学時代、引っ越し先のアメリカに馴染めず、その日々を井上は「地獄」と回顧。そんな井上を支えたのもミュージカルだったという。「帰ってきて、部屋でミュージカルのCDをかけて、歌い踊って。お客さんの前でやってると妄想しながら。唯一のストレス発散でした」と告白。観劇したブロードウェーの歌を暗記するほどのミュージカルオタクだったことも明かした。
その後、井上は「キャッツ」に出演している俳優の経歴をプログラムで調べ、出身者の多かった東京芸術大学の声楽科を志望。努力の末、見事合格を果たした。しかし、クラシックの歌は「全然、興味なかった」と語り、「極端に言えば、名前だけ欲しかったんですよ、箔というか、後ろ盾を…」と本音をぶっちゃけた。
ミュージカル俳優としてデビューすると、自分の演技力のなさを痛感。鍛錬のために演出家・蜷川幸雄さんの「ハムレット」に挑戦したという。阿川からの「どうでしたか」の問いに、井上は「コテンパンに言われまして…」と苦々しく語ると、続けて「一声発すると『違う、だめ』と言われて。『セリフをそんなに歌うんじゃねえ、このミュージカルバカが』って言われて。怖くなっちゃって」と当時の厳しい演技指導を振り返った。
極め付きには「蜷川さんに『毒がない、お前には。ミルクティーみたいな顔しやがって』みたいなことをよく…」と明かすと、スタジオは笑いに包まれた。