海老蔵長女・麗禾ちゃん「四代目ぼたん」襲名 母の日に発表「麻央にとってもうれしいこと」
2019年05月13日 05:30
芸能
父の十二代目市川團十郎さんは13年に死去。「團十郎」の名跡を生前贈与するという話もあったが、かなわなかった。17年には妻小林麻央さんも亡くなった。海老蔵は「叔母、妹、娘で襲名ができるということは、私にとっても、父にとっても、麻央にとってもうれしいこと」と話した。
3人の襲名は昨年3月に決まった。歌舞伎などで三代襲名披露が行われることはあるが、多くはない。長男の堀越勸玄くん(6)も八代目市川新之助襲名が決まっており、市川家にとっては異例の“襲名ラッシュ”となる。歌舞伎関係者は「東京五輪に向けて市川家全体として盛り上げていくことを見据えているのでは」との見方を示した。
海老蔵に手を引かれて登場した麗禾ちゃんは牡丹(ぼたん)の柄が入った着物姿。緊張しつつも「このたび私堀越麗禾は、市川ぼたんの名跡を四代目として相続いたします」と堂々とあいさつ。将来の夢を聞かれ「秘密」と答えると、海老蔵が「市川ぼたんとして父、私の團十郎公演の襲名披露に出たいというのが一つの目標だそうです」と代弁した。この日は「母の日」。海老蔵は「やっぱりママの代わりにはならない」としながらパパとして娘を優しく見守った。
勸玄くんも襲名に向け稽古に励む毎日。海老蔵は自身の子供時代を「稽古はしない、勉強はしない。学校も行きたくない、歌舞伎座も行きたくない。4拍子そろってる」と笑いながら振り返りつつ「我が子たちは全部逆。麻央のDNAのおかげ。喜んでいると思います」と目を細めた。
▼日本舞踊市川流 歌舞伎舞踊の流派の一つ。七代目市川團十郎がその礎を作り、九代目市川團十郎が磨き上げて完成させた。九代目亡き後は、長女の二代目市川翠扇が家元を継承した。その後も代々継承され続け、現在は海老蔵が家元となり、紅梅が総代として実務を補佐している。「紅葉狩」「鏡獅子」など多くの名作がある。