「なつぞら」スパルタ&ツンデレな貫地谷しほり話題!なつの先輩・麻子は「ちりとてちん」喜代美が師匠に?
2019年06月10日 16:30
芸能
アニメーターになる夢を叶えるため上京したなつは一度、不採用となったものの、奮起して東洋動画に合格。仕上課でセル画に色を塗る仕事を与えられる。
「アニメ編」本格スタートの前に登場していたアニメーター・作画担当の仲努(井浦新)、アニメーター・原画セカンドの下山克己(川島明)に加え、アニメーター・作画担当の井戸原昇(小手伸也)、新人アニメーターの三村茜(渡辺麻友)、仕上課・彩色担当の森田桃代(伊原六花)、仕上課の石井富子(梅舟惟永)、動画担当の堀内幸正(田村健太郎)、映画監督の露木重彦(木下ほうか)と新キャラが続々登場。
その中、第56回(6月4日)、アニメーター・原画セカンドの大沢麻子(あさこ)(貫地谷)が後輩・堀内に「指示に従って、自分で考えるのが動画を描く人の役目でしょ。これじゃ何も伝わってこないんです。原画のキャラクターをとらえ切れていないような気がするんです。分からない?」と厳しくダメ出し。派手な服装のなつには「何なの、あなた。何して来てるの、ここに。結婚相手でも探しに来てるの?そんなオシャレばっかり気使って。会社の男はみんな自分のものみたいな顔しちゃって。将来のダンナに会いたいって気持ちがにじみ出てんのよ、その顔から。男探しに来てるだけなら、目障りだから私の前ウロチョロしないでちょうだい」と言い放った。
ドラマは一気にピリピリと緊張感に包まれた。インターネット上にも「貫地谷しほりさんの存在感!鳥肌です」「貫地谷しほりが出てきて物語がピリッとしていい感じ」「貫地谷しほりのキレ顔は最高だ。もっと怒ってほしい」「貫地谷しほりのツンツン具合がたまらん」「麻子さんのツンぶりがこのドラマに喝を与えていると思う」などの声が続出。
第58回(6月6日)、麻子はなつの才能に気付き、第59回(6月7日)、「アニメーターになりたかったのね。そんなオシャレなんかしてるから、いけないのよ」と、なつに対する“誤解”が解けた。なつの「(麻子は)美大出てるんですもんね。十勝農業高校の私とは違いますもんね」という自虐に対し、麻子が「自慢してるみたい。あなた、自分が田舎者だってことに自信持ってるでしょ」と笑う“ツンデレ”の一幕もあった。
通称「マコ」と呼ばれる麻子は美大卒業後、東洋動画に入社したスゴ腕アニメーター。作画監督の仲をサポートし、現場をまとめる。クールに見えるが、内面は熱く、誰に対しても物おじしない性格から社内で孤立することもある。
貫地谷の起用理由について、磯CPは「貫地谷さんも『ちりとてちん』(脚本・藤本有紀氏)でヒロインを務めた朝ドラ・レジェンドの1人。ご出演していただけるのなら、なつの上司がいいと思っていました。なつを見守る母親タイプじゃなく、なつに厳しいことも言う先輩タイプ。貫地谷さんが『ちりとてちん』で演じた落語家を目指す喜代美と『なつぞら』の麻子は、もちろん全く違うキャラクターですが、喜代美が師匠になって後輩を指導しているように見えたらいいなというイメージはあります」と『ちりとてちん』を意識していると明かした。
また、貫地谷は「なつぞら」の大森氏が脚本を手掛け、磯CPが演出を担当した07年の大河ドラマ「風林火山」の序盤に登場し、主人公・山本勘助(内野聖陽)の恋人・ミツを好演。ミツは勘助の子を身ごもったが、甲斐を統一した国主・武田信虎(仲代達矢)に殺され、勘助は信虎への復讐を誓う。ミツは勘助に大きな影響を与えた。
「『風林火山』は『ちりとてちん』の前に撮影した作品ですが、貫地谷さんはオーディションから光っていて、ミツというエネルギッシュで情熱的な百姓の娘を見事に演じ切りました。その鮮烈さが今も脳裏に焼き付いているので、今回も感情がストレートに前に出るような女性を演じていただきたいと、大森さんと相談して、いわば“アテ書き”のような感じで『なつぞら』の麻子というキャラクターが生まれました」と「風林火山」のイメージも盛り込んだ。
「落語の世界もアニメーションの世界も徒弟制といいますか、麻子にも下積み時代があって、キャリアを積んで成長した先輩。だからこそ、なつとのぶつかり合いも説得力が出ると思います。広瀬さんと貫地谷さんの芝居は見ていてワクワクします」
今年3月の出演発表時、貫地谷は同局を通じて「私にとって朝ドラヒロインになる直前に、とても素敵な人物を書いてくださった大森寿美男さんの脚本の中に、また飛び込むことができて幸せです」と大森氏との再タッグに感激。「最初はヒロインのなつにきつく接する場面もありますが、だんだんと関係を築いていく流れを楽しみながら演じています」とコメント。アニメーターを目指すなつと麻子の“切磋琢磨”に期待したい。