ヒロミ 輝き続ける秘けつは「遊び」 胸に抱く“生涯青春”への憧れ

2019年06月18日 13:00

芸能

ヒロミ 輝き続ける秘けつは「遊び」 胸に抱く“生涯青春”への憧れ
ヒロミは趣味全開の“青春真っ盛り”(撮影・小海途 良幹) Photo By スポニチ
 【夢中論】船舶、銃、ダイビングなど10以上のライセンスを持ち“趣味人”として知られるタレントのヒロミ(54)。数多くのレギュラー番組を抱える超売れっ子だが、時間を見つけてはアクティブに活動する。個性あふれる芸能界のど真ん中にいながら、誰よりも青春を謳歌(おうか)する。50歳を超えてなお若く輝き続ける秘けつは「遊び」にかける情熱だった。
 朝早くに起床し、この日は自慢のオートバイの修理で一日が始まる。数ある単車の中でもお気に入りの一台がホンダの「CB750 Four」。現役で乗り回すためには、細かなメンテナンスが欠かせない。午後にレギュラー番組の収録を行い、終了すると真っすぐ帰宅。翌日は待ちに待った休日。有害鳥獣駆除と登山を兼ねて、猟銃を持って登山道のない山道を登りにいく予定だ。

 「今も昔も、遊べる時間があれば早起きして遊びに行ったりしちゃうんですよ。仕事をしていて“疲れたな…”というのも今までなかったし、午前中をだらだら過ごす方が逆に疲れちゃうんだよね」

 トライアスロン、釣り、登山、リフォーム、スカイダイビング、カーレース、ゴルフ、サーフィン、スノーボード…。これまで挑戦してきたアクティビティーは30を下らない。少しでも「やってみたい」と思ったら一度は必ず挑戦する。そこそこできるようになるまでは継続するため、たいていの趣味には対応できるようになった。

 遊ぶことにこだわるのには理由がある。それは常に「青春」でいることへの憧れからだった。「10代の頃にバイクを乗っている時は、何をやっても若いから許されるんだという思いがありました。でも成人して社会人になった時に“ちゃんとしなきゃ”と思ってからは、“青春が終わったな…”と思ったんです」と回顧する。

 そして1986年。21歳となる年にデビット伊東(52)、ミスターちん(55)とともにコントグループ「B21スペシャル」を結成。鳴り物入りで芸能界に入ると、瞬く間にブレーク。自分よりもはるか年上の大御所芸能人たちが輝く姿を目の当たりにし、意識も変化した。

 「先輩たちを見ていたら生き生きとしている人がたくさんいるからね。青春はどこか小っ恥ずかしいところもあるけれど、やっぱり素晴らしいと思ったよ」と明かす。

 趣味人として知られるヒロミにも“師匠”とあがめる人物がいる。俳優の岩城滉一(68)だ。射撃、マリンスポーツ、スカイダイビングなど、さまざまな遊びを岩城から教わったという。「僕にとっての遊びの師匠です。ずっと一緒に遊んできていて、今でも“何かやろうぜ”という感じなんです。年齢は僕よりかなり上だけど、全く変わらない姿が素敵ですね」

 ヒロミ自身もこれまで多くの人に新たな遊びを教えてきた。趣味の一つであるトライアスロンがきっかけで加圧トレーニングスタジオを立ち上げ、お客さんにも競技を紹介。100人を超える人たちを大会に参加させた。皆がその魅力にハマり、1度きりでやめてしまった人は1人しかいなかったという。

 自身の番組でも熱中することの素晴らしさを発信している。1月からスタートしたフジテレビ「アオハル(青春)TV」だ。MCとして青春な若者たちを応援しつつ、「Sexy Zone」の菊池風磨(24)、佐藤勝利(22)らレギュラー陣たちの“兄貴分”として、何かに取り組むことへの後押しをしている。

 「本当はあいつらにも遊びを教えたいんだよね。でもインドア派だから。やる気満々で来てくれないと嫌なんですよ。やる気がないのに“やらしてもらえるんですか”と来ると、ちゃんと怒ります」とニヤリ。「でも芸能人は忙しいから…。いつでも遊ばせる準備はあるんだけど」と語る表情はどこか寂しそうだ。

 「やっぱり、遊んでいるヤツには“生きている感”がありますね。登山でも、スカイダイビングでも、一歩間違えれば死んでしまいますから。常に危険があるからこそ、日常では味わえないものがあるんだよね」

 カーレースやオートバイなど危険な趣味にも取り組んできたが、ケガをしたり遅刻をしたりと、遊びが原因で仕事に穴をあけたことはこれまで一度もない。遊びも仕事も常に全力投球だ。「何かを始める時に理由はないんだよね。ふと思った時が始める時だから。最近は秘湯巡りにも興味が出てきたんだ…」。今日もまた朝早くに起床し、未知の世界に足を運ぶ。

 《全世代にエールを》「アオハル(青春)TV」(日曜後9・00)は、何かに本気で熱中する“アオハル”な人々を応援する青春バラエティーだ。ヒロミは番組MCとして情熱あふれる若者たちを見守る一方、高さ60メートルの氷瀑(ひょうばく)クライミングに挑戦するなど自ら体を張ってロケにも挑戦している。「若い人が“アオハル”なのは当然だけれども、大人の人もどんどんチャレンジしてほしい」と全世代にエールを送る。

 2度の深夜特番を経て、満を持してゴールデン帯(午後7~10時)でのレギュラー化。「せっかくのゴールデンだから、今後は芸能人も含めて皆で楽しいことを探したい」と夢は膨らむ。
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