小島よしお「違う引き出し開ける」初の演劇舞台で新境地挑む、「アンフェアな月」第2弾21日開幕

2019年06月20日 06:00

芸能

小島よしお「違う引き出し開ける」初の演劇舞台で新境地挑む、「アンフェアな月」第2弾21日開幕
舞台「アンフェアな月」第2弾~刑事 雪平夏見シリーズ~「殺してもいい命」に出演する小島よしお Photo By 提供写真
 篠田麻里子(33)主演の舞台「アンフェアな月」第2弾~刑事 雪平夏見シリーズ~「殺してもいい命」(池袋・サンシャイン劇場 スポニチほか主催)に出演する小島よしお(38)が、21日の初日に向け、作品に懸ける思いを語った。
 お笑い芸人として体を張ったパフォーマンスを見せてきた小島だが、演劇の舞台出演は今回が初めて。今作では犯罪に巻き込まれていく人の良い探偵・迫田勝役を演じる。「松田優作さんみたいなのをイメージしていたんですが…」とクールな役柄を想定していたが、殺人事件の捜査が進んでいく中で徐々に巻き込まれていき「変だな、とは思っていながら(人間関係に)引っ張られていくように演じることになる」という。

 これまでにないシリアスなストーリー、役柄に小島は「いつもと違う引き出しを開けていきたい。“こんな引き出しがあったんだ”というのが伝えられればいい」と話し、笑いとは離れた演技で新たな一面を表現していく。稽古でも当初は「手が震えていた」と緊張を隠せなかったが、徐々に慣れ、今では手応えを得るレベルまで上がってきている。

 経験豊富な出演者に囲まれ、稽古の日々は「凄く勉強になる。引き込まれるシーンがいっぱいある」と、初の経験を自らのものにしようと懸命だ。やり直しの利かない舞台だけに「“下手こいたー”なんて言ってられない」、さらに代名詞であるギャグ「そんなの関係ねぇ」ももちろん「封印です」ときっぱり。「出すとしたらカーテンコールで」と“俳優・小島”を貫く構えだ。

 今作は警察をはじめ事件に関連する人物が多く、スピード感や心の動きも舞台上で表現される。小島は「全部のシーンを把握して、ストーリーの中に生きる人間になっていきたい。微妙な心の動きをにじみ出せるように。この後引く手あまたの役者になるか、今回が最後か、というような覚悟でいく」と全力で挑む。「やるからには自信持って、経験は少ないけど“そんなの関係ねぇ”という気持ちで、経験豊富な皆さんとやってやるぞという思いでいきます」と力強く意気込んでみせた。

 ▽ストーリー 左胸にアイスピックを突き立てられた死体が見つかる。男の口には赤いリボンで結ばれたチラシが突っ込まれていた。チラシには「殺人ビジネス始めます」の文字が…。“フクロウ”を名乗る殺し屋によって起こる連続殺人事件。フクロウの目的は何か。そして事件の真相とは。

 ◆小島 よしお(こじま・よしお)1980年(昭55)11月16日生まれ、沖縄県出身の38歳。学生時代からお笑い芸人として活動し、07年度「新語・流行語大賞」には「そんなの関係ねぇ!」「オッパッピー」が大賞候補にノミネート。お笑いライブ、バラエティー番組で活躍し、ドラマで俳優としても活動。

 《チケット》21~30日に東京・サンシャイン劇場で計13公演。前売り券S席9000円、A席7800円、当日券S席9500円、A席8300円。チケットぴあ、ローソンチケット、イープラスほか主要プレイガイドで好評販売中。
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