「集団左遷」最終回どうなる?飯田P「正義VS大義」福山「スカッと」三上の目に涙?「メソメソは十八番」
2019年06月23日 16:00
芸能
最終回は、とうとう副頭取の座にまで上り詰めた横山(三上)。島津議員(石丸謙二郎)への献金の記録が書かれた手帳を渡せば、すべてを水に流すという横山だが、片岡(福山)は突っぱねる。片岡の同期・梅原(尾美としのり)は最後の手段としてマスコミに告発することを提案。会社の不正を自分たちの世代で断ち切るべく、決意を固めた片岡は真山(香川照之)とともに手帳の裏取りを進める。しかし、それを知った横山の非情な仕打ちが襲いかかる…という展開。
同局の飯田和孝プロデューサーは「片岡が一番大事にしているものと、横山が一番大事にしているもの。正義VS大義という大きな構図が一つの見どころになります」。三友銀行の未来のため、リストラや改革を断行してきた横山だが「おそらく、例えば実社会の会議で一番初めに発言をするような人物。2番目、3番目に意見する人は結構、楽だと思うんです。口火を切る人は凄く勇気のある人ですし、第2、第3の意見というのは結局、第1の意見に対する批判でしかなかったりしますよね。そんな中、横山は常に先陣を切って三友銀行を引っ張っている人」
しかし、横山には不正があった。片岡は見逃すわけにはいかない。「やはり許せないというのが片岡のモチベーション。本当は片岡のような正義を持って生きたくても、横山の大義も納得できる。その極端な2つのベクトルに、視聴者の皆さんがご自身を投影してご覧いただくと、非常に奥深いものになると思います」と訴えた。
「横山の不正が何だったのか?三友銀行がどこに向かっていくのか?最終回は、大半の方が片岡が横山の不正を暴いて勝利するということを想像していると思いますが、その決着の仕方、下克上の仕方を納得感のあるものにするか、考えさせるものにするか、というところにこだわって、スタッフの皆で意見を出し合いました」
最終回の予告編。あの冷徹な横山が目に涙をためているように見える。三上は「実は結構メソメソするのは十八番。『この世の果て』(94年、フジテレビ)にしても『スワロウテイル』(96年公開、監督岩井俊二)にしてもメソメソしていますしね」と笑いを誘い、飯田プロデューサーは台本上はなかったシーンと明かし「横山がああいう表情になったことを、視聴者の皆さんにどう受け取っていただけるか」と期待。
福山は「最後はスカッとしていただけると思います。なぜ片岡をクビにしないか、出向にしないかを含めて、最終話でしっかり回収されますから」とアピールしている。