囲碁の最年少プロ、仲邑菫(なかむら・すみれ)初段(10)が8日、公式戦2戦目で、同じ日本棋院関西総本部所属の田中智恵子四段(67)と対戦。146手で白番中押し勝ちし、公式戦初勝利を挙げた。10歳4カ月での勝利で、最年少勝利記録を更新した。
序盤は仲邑初段の攻めを確実に交わしていた田中四段だったが逆転負け。87手目に仕掛けて展開を変えようとしたが、仲邑初段がその誘いに乗ってこず、形成は一気に逆転した。「冷静。無視された。流れが変わってショックでした」と田中四段。序盤から攻める仲邑初段をうまく交わしていただけに、悔しい敗戦。「強い。子供だからカーッとなるかと思ったけど。大人みたいで不思議な感じだった」と語った。