ジャニーさん おごらず、いばらず、エンタメ向上に夢中の少年そのもの
2019年07月10日 09:45
芸能
![ジャニーさん おごらず、いばらず、エンタメ向上に夢中の少年そのもの](/entertainment/news/2019/07/09/jpeg/20190709s00041000471000p_view.jpg)
ジャニーさんに初めて会ったのは光GENJIデビューの87年。テレビ朝日の旧Mステ時代に初出演する日に声がかった。それまでマスコミを避けていると思っていたが、冗舌だった。メンバーを前に「着脱式のローラースケート靴を開発したんです」と子供のようにはしゃいでいた。
「ひもを縛っていちゃダメなんです」。ローラースケートのミュージカル「スターライトエクスプレス」の広報を指名された喜び以上に、靴を脱いですぐ踊れるアイデアは僕のものという現場人間ならではの発想があった。
おごらず、いばらず、エンターテインメントの向上に夢中になる少年そのもの。その後、東京ドームで開催されたマイケル・ジャクソン氏の来日公演で孫のようなジュニアを引率していた。校長先生のようだった。音楽番組でも、リハから本番前の食事、おやつまで気を配っていた。6、7年前には偶然、渋谷公園通りですれ違った。NHKに近い場所の自社ビルの上層階に自前のスタジオを持った頃だ。眼鏡はいつしか老眼鏡に替わっていたが、若い世代の育成にかける熱い思いは永遠なのだと思った。戦争経験世代として、エンタメを通して平和と自由のありがたさを、21世紀を担う若い世代に伝えたかったのだと思っている。(スポニチOB・石山裕=80年代担当)