ジャニーさん ヒット曲を生み出した“言葉遊び” 「ギンギラギンにさりげなく」は「矛盾していますよね」
2019年07月10日 04:40
芸能
マッチ作品では翌82年発売の「ふられてBANZAI」(作詞松本隆氏、作曲筒美京平氏)に対しても、「好きな子にふられて喜ぶっていうのも…」と矛盾しつつも、言葉を選んだ感覚を指摘していた。
同じ「たのきんトリオ」として、先に売り出した田原俊彦(58)についても、曲のタイトルには相当こだわったという。米国曲をカバーした80年のデビュー曲「哀愁でいと」(日本語作詞小林和子氏)は、「本来なら“デート”とするところを平仮名にした上、『―』をわざと『い』にしたんです」とエピソードを披露。続く第2弾「ハッとして!Good」(作詞、作曲宮下智氏)については、「一見、曲名だけからは何の意味があるのか分からないかもしれません。『ハッと』に続く『Good』の響きがよかったんですね」と説明。翌81年発売の第3弾は「恋=DO!」(作詞小林和子氏、作曲小田裕一郎氏)と表記して、「こいはドゥ」と読ませた。
プロデューサーとしてのジャニーさんは、ヒット曲への言葉選びについて、「何かの意味があるようで実はないような。それでいて深読みしてしまいそうな。ただ、いずれも言葉を並べた時の響きはいいんですよね」と、よく力説した。その最たる例は、フォーリーブスの77年のヒット曲「ブルドッグ」(作詞伊藤アキラ氏、作曲都倉俊一氏)だ。「“ニッチもサッチもどうにもブルドッグ”って…いったい、どんな状況なのか」と笑いながら振り返っていた。