ジャニーさん、グループ戦略は“苦悩”から生まれた 郷ひろみ退所が分岐点
2019年07月11日 10:00
芸能
その後、ジャニーさんは井上純一(60)や川崎麻世(56)らソロアイドルを売り出したが伸び悩み、苦肉の策として「VIP」という女性2人を含む5人組をデビューさせたこともあった。当時を振り返り「世の中は冷たいもんでね。郷ひろみが移籍したら、みんな態度が変わった」と話していた。
窮地を救ったのが田原俊彦(58)野村義男(54)近藤真彦(54)の3人。TBSドラマ「3年B組金八先生」にそろって出演し、大ブレークを果たした。3人は別々にレコードデビューしたが、ジャニーさんは1人に比重を掛けすぎて、移籍後の影響が大きくなった郷の教訓を生かして、3人を「たのきんトリオ」の愛称でユニット活動させた。その人気は、バックで踊っていたシブがき隊や少年隊にも波及し、ジャニーズは80年代のアイドルブームをリードした。
苦い経験に学び、成功への道を切り開いたジャニーさん。編み出した「勝利の方程式」は、その背中を間近で見ていた後継者の滝沢秀明氏(37)に引き継がれたはずだ。