吉本興業、火に油注いだ芸能史上最悪の会見
2019年07月23日 07:30
芸能
繰り返し強調したのは、コンプライアンスの徹底と芸人ファースト。一番知りたかったパワハラ発言は「冗談」で、隠ぺい疑惑は「パニックになったため」との説明に終始。亮が何度も求めた会見を開かなかった疑問にも「確認の時間が必要だった」と、早急に会見すべき責任を上回る理由は出てこなかった。逆に、説明が二転三転した宮迫らへの苦慮が口に出てしまい、処分撤回との矛盾が最後まで残ってしまった。
ウソをつき騒動を悪化させたのは吉本ではなく、芸人だ。だが世間の目は、もはや芸人の不祥事から吉本の企業体質へ移っている。自ら火に油を注いだという意味では芸能史上最悪の会見となってしまった。 (文化社会部長・阿部 公輔)