朝ドラ 来春スタート「エール」から週5放送 NHK正式発表
2019年07月24日 15:38
芸能
短縮された土曜日の放送に関しては「平日を見ることができない方を意識した新しいサービスになれば」とコメント。ダイジェストの案があることを認めつつも「これからの議論で決めていく」とこれから検討するとした。放送時間はこれまで通りで、「エール」は全130話になる予定。「エール」以降も週5日の放送となる。 週5回となることに対し、木田放送総局長は「土曜日に放送できないことは本当に残念なこと」としながらも、「視聴者からすると、どうして1日やってくれないの?という思いもあると思うが、撮影が非常に多くの撮影をしないと間に合わない。これまでもいろいろと工夫を重ねてきたが、働き方改革を進めていく中でスタッフ、出演者の皆さんの健康状態や、ぞんぶんに力を出していただくこと、そういったことを総合的に判断した結果」とした。
5月に定例会見で、木田放送総局長が制作時間が従来に比べて延びるとし「ドラマ制作が深夜に及ぶことが大きな課題。働き方改革も考慮して、さまざまな選択肢を検討している」と明かしていた。
NHKは2013年に女性記者が過労死した問題などを受け、17年に「NHKグループ働き方改革宣言」を公表。勤務の在り方を抜本的に見直そうとしており、大河ドラマや朝ドラのスタジオ収録を原則午後9時までに終えることを目指している。最近は朝ドラの新作発表を繰り上げ、早めに制作を始めている。
NHKは受信料があるため、予算削減が著しい民放とは対象的。18年度の受信料収入は初めて7000億円を突破するなど経営基盤は盤石だ。テレビ関係者によると朝ドラの制作費は「1話あたり1000万円ぐらい」。単純計算で毎週1000万円の節約で、半年放送の朝ドラでは25週分、2億5000万円になる。