遠藤憲一 ラブシーンでまさかのハプニング 田中美佐子が一喝「やりすぎだよ、お前」
2019年07月31日 15:44
芸能
恭一郎の妻・雪子を女優の田中美佐子(59)、加害者の少年の母親・八巻はつみを田中美里(42)が演じる。「被害者の父親と加害者の母親がデキてしまいます。禁断の愛って言っているんですけど。まさか58になってこういう恋愛の真っ向、本気でやる役が来るとは思ってもみなかった」と話す遠藤は、「若い時はだいたい(女性を)襲う役をやっていましたけれど。すっごく照れ臭いのとちゃんとやんなきゃのごちゃまぜの中で演じています」と顔を赤らめた。
撮影はすでに終盤に差し掛かっているというが、苦労したところはやはりラブシーンだという遠藤。「キスシーンはこれからで、そのあとのやっちゃったシーンから撮っちゃったんですね」と照れ臭そうに笑った。
「この歳なんで、見苦しくなるのだけはキツかったんで。カメラマンさん、照明さんに苦労してもらいながら、何とかはつみさんが美しく…。そして行為が激しく見えるけど、美しいというようなショットになるように撮ってもらいました」と説明。
ただ「俺、カーッとなりすぎて、こっから先は(下着を)外さないでっていったところを外しちゃったんだよね」と遠藤。田中美里は「ポロリとなっちゃって…。頑張ってカメラに向けないように背中を見せた」と笑うと、田中美佐子が「見えちゃったの? やりすぎだよ、お前」と遠藤を叱りつけた。
田中美佐子は自身の役を「夫と加害者の母親がデキちゃって。(子供を殺されて)悲しみと怒りしかない」と説明。そんな中で遠藤が「彼女を好きになってしまった」という台詞の後、田中美佐子に「“ごめん、ごめん”ってハグでもしそうなくらい気を遣ってくれるんだけど。来るんじゃねーって思って」とあっさり。すると遠藤は「台詞の要所要所が昔、女房に言われたことと重なって…」と気遣いの理由を話すと、会場は笑いに包まれた。
また、遠藤は「展開がある種、突飛にも感じてしまう内容なので、デリケートに進むように、共演者同士、スタッフさんと毎日、毎日ディスカッションしながらやっています」とし、「架空なことがありそうだなとなるように作り上げていくことがいま一番、力を注いでいる」と力説。「これから大変なのは、(加害者の)満と亡くなった(息子の)恭介が何となくごちゃまぜになる錯覚に陥ってくる」とし、「デリケートな子どもに対しての思いを表現していきたい」と演技へのこだわりを語った。
原作は小杉健治氏の同名小説。少年犯罪の加害者と被害者のそれぞれの再生と禁断の愛の行方はどうなるのか?小説とは違う結末や用意されているという。