吉本「NSC」合宿 死亡しても責任負わず 誓約書署名求めていた

2019年08月01日 05:30

芸能

 吉本興業がタレント養成所「NSC」の合宿参加希望者に対し、「合宿中に死亡しても(吉本興業は)責任は負わない」などと同社への免責事項を盛り込んだ誓約書への署名を求めていたことが31日、分かった。同社は「免責事項の記載は手違いによるもの」と説明している。
 吉本によると、合宿は毎年、静岡県掛川市で開かれる「NSCお笑い夏合宿」。2017~19年の参加者の誓約書に、時間厳守や飲酒・喫煙の禁止に加え、合宿中の負傷や後遺症、死亡した場合にも吉本に対し責任を問えないなどとする免責事項が記載。さらにトラブルへの賠償請求などもできないと書かれていた。

 関係者によると、大崎洋会長が社長に就任した09年にコンプライアンス強化の方針が示され、免責事項の範囲が広がった。吉本は13年に専門家から免責事項などが不適切との指摘を受け、翌14年の誓約書から文言を削除していたが「手違いで、17年から従来の記述に戻った」としている。今年の参加希望者に配布後、内容が13年時に戻っていることに気付いた。既に修正し「今年の参加希望者には説明している」という。
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