壮観!「HOKUSAI」世界的浮世絵師の生涯、豪華キャストで描く
2019年08月07日 04:00
芸能
今作では北斎の波瀾(はらん)万丈の人生を描く。生涯全てを扱う映画は、意外にも初めて。この一大プロジェクトに豪華キャストが集結。北斎の浮世絵を出版する版元である蔦屋重三郎を阿部寛(55)、北斎が本の挿絵を描いた戯作者の柳亭種彦を瑛太(36)、北斎がライバル視した浮世絵師・喜多川歌麿を玉木宏(39)が演じる。
阿部は「それぞれの絵師たちの生きざま、そして僕の演じた蔦屋重三郎の生きざまをぜひ見てほしい」と力説。瑛太は「芸術的なことに身を置く人間として何を覚悟して人前に立つのか、田中泯さん演じる北斎から教わりました」と感銘を受けた。玉木は「浮世絵やセットも色彩豊かで、心に残る、心に響く、日本ならではの作品になっていると思います」と自信を見せた。
柳楽は現役浮世絵師から手ほどきを受け、実際に浮世絵を描くシーンもある。日本映画界を代表するキャストの競演とともに、北斎の作品がどのように登場するのかも見どころになりそうだ。
◆葛飾北斎 1760年ごろに誕生し1850年ごろに死去したといわれる。代表作は富士山を主題にした「富嶽(ふがく)三十六景」、日本各地の漁を題材にした「千絵の海」、人の顔や仕事道具などさまざまなものを描いた絵本「北斎漫画」など。2020年春に新たに刷新されるパスポートや、24年度から使用される新1000円札のデザインに作品が採用。ゴッホら印象派などの芸術家に多大な影響を与えた。